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4月21日は「柳生十兵衛の忌日」 『柳生十兵衛死す』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/04/21


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが 「きょうのマンガ」です。

4月21日は柳生十兵衛の忌日。本日読むべきマンガは……。


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『柳生十兵衛死す』第1巻
山田風太郎(作) 石川賢&ダイナミックプロ(画) リイド社 ¥619+税


4月21日は、柳生十兵衛の通称で知られる剣豪・柳生三厳の忌日だ。

将軍家剣術指南役となる柳生宗矩の嫡男として生まれた三厳は、剣術指南中に将軍・徳川家光の勘気に触れたことで蟄居したが、12年にわたる蟄居中も剣術の修行に打ち込み続けたという。
この12年にわたる空白期間が創作家たちの想像力を刺激し、蟄居中に諸国武者修行に出たとする説、じつは公儀隠密としての任務についていた説など、様々な十兵衛説話が誕生。
幾度となく講談、小説、時代劇でモチーフにされ、宮本武蔵と並ぶほどの知名度を得るようになったのだ。

さて、そんな本日にオススメするマンガは、そのものズバリ『柳生十兵衛死す』である。
伝奇時代小説の大家・山本風太郎の同名作を、『ゲッターロボ』『虚無戦記』で知られる漫画家・石川賢がマンガ化した本作。
“能楽曲によって時空間をこえる”という奇抜な着想はそのままに、時空間移動という設定を拡大解釈することにより、およそ時代劇マンガとは思えない未来世界に来訪することや、山田風太郎の別作品キャラクターを登場(!)させるなど、石川の狂気じみた熱筆でまったく異なる読後感となっているのが特徴だ。

もちろん、石川賢節が唸る迫力のラストも健在。柳生十兵衛の死の真実に迫った本作を、ぜひ一読していただきたい。



<文・一ノ瀬謹和>
涼しい部屋での読書を何よりも好む、もやし系ライター。マンガ以外では特撮ヒーロー関連の書籍で執筆することも。好きな怪獣戦艦はキングジョーグ。

単行本情報

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