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『キリングバイツ』第1巻 村田真哉(作) 隅田かずあさ(画) 【日刊マンガガイド】

2014/09/19


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『キリングバイツ』第1巻
村田真哉(作) 隅田かずあさ(画) 小学館クリエイティブ \560+税
(2014年9月5日発売)


世界最強の動物はなにか?

この問いに、まずはライオンやクマやワニがぱっと頭に浮かぶが、大穴なのが「ラーテル」という動物。
体長100センチほどの小ささだが、獰猛で巨大な肉食獣相手にも立ち向かって手当たり次第攻撃する凶暴な生物。ギネスブックに「世界一怖いもの知らずの動物」として登録されているそうな。

このマンガに登場するのは、獣の力を強化手術で身につけた獣人たち。利権争いをする財閥に「獣闘士(ブルート)」として雇われ、格闘勝負「牙闘(キリングバイツ)」で、彼らの代理戦争を命がけで行っている。
第1巻で登場する獣人は、ライオン、ヤマアラシ、チーター、クマ、そしてヒロインの女子高生・ヒトミが変身するラーテル。

つまり、獣人の対決描写を通じて「世界最強動物・頂上決戦」をやっている作品なのだ。
そもそも、巨大なライオンに対して歯向かって勝ってしまう小さなラーテルはいったいどんな生き物なのか? 「怖いもの知らずの動物」はどういう行動をとるのか? これらは言葉で説明されるよりも、アクションでたとえてくれたほうがすんなりとわかる。

ヒトミたち獣人の行動と身体能力は、野生動物の生態を模している。
「自分より身体の大きな動物に襲われた時どうするのか?」「ヤマアラシの針に刺された時どう対処するのか?」などの具体例を戦闘を通して表現。
人間離れした体力で飛び回る獣人の、派手なアクションで楽しませながら、丁寧に動物のウンチクを語っている。いやはやラーテル、小さいのに恐ろしい子……!

人間のなかでもっとも傲慢で不遜な女子高生の性格に、動物のなかでもっとも獰猛で怖いもの知らずなラーテルの身体能力が合体したら、そら強いわけだわ。気になる方は動画検索でラーテルを探して、ラーテル・ヒトミ無双を楽しもう。
しなやかなラーテルの体躯と、女子高生の肉体の融合も美しいが、あえてヒトミが苦戦しそうな動物を考えるのもおもしろい。ぼくはカバなんじゃないかと思っています。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

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