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6月15日は「栃木県民の日」 『ススメ! 栃木部』を読もう!【きょうのマンガ】

2017/06/15


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

6月15日は栃木県民の日。本日読むべきマンガは……。


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『ススメ! 栃木部』
一葵さやか KADOKAWA/エンターブレイン ¥650+税


1873年(明治6年)6月15日、栃木県と宇都宮県が合併し、現在の栃木県ができあがった。これを記念して本日は「栃木県民の日」に制定されている。様々なイベントが行われるほか、栃木県民は那須サファリパークや日光江戸村など、レジャー施設の割引も実施されるので、要注目だ。

さて「ブランド総合研究所」が毎秋に発表している「魅力度47都道府県ランキング」の2016年度版にて、栃木県は第46位に輝いた……。「こんなことならいっそ最下位になってくれたほうが目立っていい!」というのが県民の総意ではないだろうか。
ちなみに最下位はお隣の茨城県、さらにひとつ上の45位もお隣の群馬県と、北関東勢が下位独占である。

これはまぁ、ある程度はしかたがない。失礼ながら栃木県の名物や名所を3つあげよと聞かれたときに、「まず宇都宮の餃子でしょ」と答えて以降、言葉に詰まる人が大半だろう。関東出身者の場合は小学校の修学旅行で日光へ行く学校も多いので、いろは坂、日光猿軍団、猿の被害……と連想を続けられるかもしれないが、関西や北海道や九州の人は、そもそも餃子ですら出てくるのか怪しいと思われる(栃木の方、お気を悪くしたらすみません!)。

そんな栃木県の魅力を日本全国に広めようと、栃木県出身、日光在住の漫画家・一葵さやかが立ちあがった。こうして生まれたのが、ファミ通コミッククリア」にて連載中の『ススメ! 栃木部』だ。

両親の都合で京都・沖縄・北海道と日本全国を転々としてきた宮本真都(みやもと・まさと)は、東京の高校から栃木県の私立日光勝道学園に転校してきた。転校初日、購買の餃子に殺到する生徒たちに気圧されるまま昼飯にありつけず腹を鳴らしていると、日光ゆば屋の娘・中禅寺晃(ちゅうぜんじ・あきら)から“ゆばむすび”を手渡される。

大豆の旨味を閉じ込めたゆばともち米のマッチングに舌鼓を打つ真都だったが、それが悪夢の始まりだった。以降、宇都宮餃子の名店の看板娘・堤咲喜(つつみ・さき)と晃の2人からなる「栃木部」への強引な勧誘に翻弄される日々が幕を開ける。

同じく北関東自虐モノ『お前はまだグンマを知らない』に似たテイストではあるが、あちらほど悲壮感はなく、2人のヒロインを中心に明るく萌えながら栃木の魅力を吸収できる逸品となっている。
ちなみに『お前はまだ~』では栃木が酷い描かれようだが、本作でも「グンマーは栃木の敵!」として描かれ、男体山の神(下野)と赤城山の神(上野)が戦いを繰り広げた戦場ヶ原の伝説もクローズアップされる。

このように北関東エリアの地元民以外には、理解できない小競りあいも楽しいが、栃木に生まれ、栃木に育ち、栃木で暮らし、栃木を愛しすぎた一葵だからこその、濃厚な栃木愛が随所からにじみ出ており、「ここまで地元を愛せるなんて、ちょっとうらやましい……」という気分になること請けあい。報われないと薄々気づきつつも、健気に。
全力で、栃木の魅力を伝えようと悪戦苦闘する栃木部の活躍を、ぜひとも「栃木県民の日」にご覧いただきたい。

最後に一葵がコミックス第1巻の折りかえしに記したこのコメントで〆よう。
「(前略)少しでも栃木に興味を持って頂けたら嬉しいです。そして遊びに来て欲しいです。なんなら住んじゃってもかまいません」。



<文・奈良崎コロスケ>
中野ブロードウェイの真横に在住。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。「まっぷる日光那須」に参加した経験があります。しもつカレーやスープ焼きそば、大好きです。

単行本情報

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