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『堕イドル』 第2巻 山口アキ(画) ガクキリオ(作) 【日刊マンガガイド】

2017/06/13


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『堕イドル』

  
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『堕イドル』 第2巻
山口アキ(画) ガクキリオ(作) 講談社 ¥429+税
(2017年5月9日発売)


女性アイドルを集めた無人島ロケ……そんなオファーを受けて豪華客船に乗りこんだ駆け出しアイドルユニットのDDLリーダー“銀山幸”。
だが、そんな彼女を待ち受けていたのはアイドルのなかから“墜ちたアイドル”=“堕(ダ)イドル”を選別し、これを容赦なく抹殺するデスゲームだった。

というわけで、“アイドルもの”と“デスゲームもの”を組みあわせたのが本作『堕イドル』
ゲームに負けたアイドルは即炎上(物理的に)と、かわいい絵なのにやってることはエゲツない。

本当の自分をひた隠し、ファンが望む清純可憐な女の子を必死で演じ、あるいは仲間であるはずのメンバーとも、人気を懸けて争わなければならない。

そんな競争に日々いそしむアイドルというプレイヤーは、華やかに見えても常日頃から過酷なゲームを戦っているようなもの。
そういう意味で、意外や意外、デスゲームとも意外な相性のよさがある。

加えてほかのアイドルは、(本来アイドルには禁忌のハズの)恋人と参加しているのに対し、幸は赤の他人である灰峰となぜかパートナーを組まされてしまい、信頼関係という点では大きくハンディキャップを背負っている。

はたして2人はこのハンデをいかに乗り越えるのか。
いかに負ければ自分が死ぬとはいえ、はたして幸は生き残るためにほかのアイドルを殺せるのか、そしてゲームに秘められた目的とは。
越えるべき壁となる先輩アイドルも現れて、これからおもしろくなっていきそうなところだったのに、なんと、この第2巻でまさかの完結。なぜだ!?

アイドル×デスゲームというコンセプトはたいへんおもしろかったので、著者にはぜひ、またこの題材に挑戦してほしいと思う。



<文・前島賢>
82年生、SF、ライトノベルを中心に活動するライター。朝日新聞にて書評欄「エンタメ for around 20」を担当中。
Twitter:@maezimas

単行本情報

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