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6月30日はテリー・ファンク(プロレスラー)の誕生日 『キン肉マン』を読もう!【きょうのマンガ】

2017/06/30


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

6月30日はテリー・ファンクの誕生日。本日読むべきマンガは……。


Kinnikuman_s12

『キン肉マン』 第12巻
ゆでたまご 集英社 ¥400+税


1944年6月30日は、元プロレスラーのテリー・ファンクの誕生日である。
テリー・ファンクは、実兄のドリー・ファンク・ジュニアとともにタッグチーム「ザ・ファンクス」を結成し、日本マット界で活躍した。
かつて日本のプロレスは、日本人が善玉(ベビーフェイス)、外国人が悪玉(ヒール)と役割分担されていた。しかし、終戦から経済復興をはたして国民が自信を取り戻し、ジャイアント馬場(209cm)やアントニオ猪木(190cm)といった体格面で外国人に見劣りしないレスラーが活躍したことで、日本人の外国人コンプレックスが払拭されていき、それにしたがい「日本人(ベビーフェイス)vs.外国人(ヒール)」の図式も変化してきた。
その流れを決定的にしたのがザ・ファンクスである。
彼らはザ・シークやアブドーラ・ザ・ブッチャーなどのヒール外国人と血みどろの死闘を繰り広げ、ザ・ファンクスを応援する若い女性ファンが急増。リングサイドには、ザ・ファンクスを応援するチアガールや親衛隊が出現した。最近はプロレス好きの女性を「プ女子」と呼ぶが、彼女たちこそが、その先駆的な存在ともいえるだろう。
つまりザ・ファンクスは、外国人選手でもベビーフェイスになりえるという、日本のプロレスファンの意識を大きく変えた功労者なのである。
今日6月30日は、アイドル的な人気を博したテキサス・ブロンコこと、テリー・ファンクが生まれた日として記憶したい。

そして、通勤や通学の途中に電車がなんらかの理由でストップした時に「どこかでテリーマンが子犬を救っているのに違いない」といい聞かせて心を落ちつけている全世界の『キン肉マン』ファンのみなさま、お待たせいたしました!
キン肉マンの親友にして終生のライバル、テリーマンこそ、テリー・ファンクをモデルにした超人プロレスラーなのである!
ゲ、ゲエーーーッ!!
甘いマスクに荒々しいファイトスタイル、そしてスピニング・トーホールドやテキサスクローバーホールドを得意技とするあたりに、テリーマンとテリー・ファンクの共通点が見られるはずだ。
なにしろコミックス第12巻の、話数またぎの企画「ビッグ・レスラーとアイドル超人」のコーナーでは、「アメリカ・ブロンコ同士」としてテリーマンとテリー・ファンクの2ショットが描かれているし、またテリー・ファンクの引退(1983年8月の最初の引退の時)に際しては、コミックス第18巻「夢の超人タッグ編・第4勢力の正体!!の巻」の扉絵で、テリーマンが引退したテリー・ファンクを肩車して「あなたの分までがんばるぜ!!」とコメントしているイラストが掲載された。
テリー・ファンクを知らずしてテリーマンを語るなかれ、であるッ!!

また、テリーマンは人気の面でもテリー・ファンクに引けを取っていない。 コミックス第6巻に収録されている「第1回人気投票」では、ロビンマスクやラーメンマンといった並み居る人気超人をおさえて人気超人部門で第1位に戴冠。
2015年に開催された「キン肉マン超人総選挙2015」では第10位にランクインしているように、最初期から登場している古参キャラでありながら、いまだに根強い人気を誇っているのだ。「完璧超人始祖編」終了にともなって開催される「キン肉マン超人総選挙2017」(投票期間は5月29日~6月26日)でも、きっと健闘してくれるに違いないッ!

さて、超人レスラーとしてのテリーマンは、キン肉マンのタッグパートナーとして華々しい成績を収めている。
宇宙一凶悪コンビ(デビル・マジシャン&スカル・ボーズ)を下して全米超人タッグ選手権を制し、ヘル・ミッショネルズ(ネプチューンマン&ビッグ・ザ・武道)との3本勝負に勝利して宇宙超人タッグ・トーナメントで優勝しているが、シングルでの戦績もなかなかのもの。とりわけ、ザ・魔雲天やキング・ザ・100トンといった巨漢レスラーに立ち向かっていく姿が印象深い。
「完璧超人始祖編」(第38巻以降の新シリーズ)では、かつてゴールドマンとシルバーマンの争いを裁いた「裁きの神」こと完璧超人始祖のひとり・ジャスティスマンと対決。宿敵アシュラマンの仇を討つために、果敢に戦いに身を投じたのである。

集英社「週プレnet」で連載されていた「完璧超人始祖編」は今年5月に完結したが、6月から新シリーズが開始された。
キン肉マンと同世代のテリーマンは、これからレスラーとして完成期を迎えることになる。新シリーズでも、テリー・ファンクばりの「テキサス・ブロンコ」でベスト・バウトを見せてくれるはずだ。
テリーマンの活躍を待ちわびながら、今日はリビング・レジェンド・テリー・ファンクの生誕を祝おう!



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでの漫画家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

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