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『血と灰の女王』 第2巻 バコハジメ 【日刊マンガガイド】

2017/08/10


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『血と灰の女王』



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『血と灰の女王』 第2巻
バコハジメ 小学館 ¥552+税
(2017年7月12日発売)

『血と灰の女王』は、『ドリー・マー』で「週刊少年サンデー」にて連載デビューを飾ったバコハジメが、「裏サンデー」で開始した新シリーズ。終末的な日本を舞台に、灰を浴びて力に覚醒したヴァンパイアたちがバトルロイヤルを繰り広げるホラーバトルアクションだ。

富士山が噴火して4カ月後、被災して荒廃した町では猫の連続惨殺事件が起きていた。 高校生・佐神善(さがみ・ぜん)は、行方不明の飼い猫を探していたところ、猫殺しの犯人を偶然見つける。 異形の姿に変身した犯人に腕を飛ばされ、口元を切り裂かれて瀕死の状態に陥る善。
そこに不思議な美少女が現れた……。

この町では夜ごとにヴァンパイアが殺しあい、最後に残ったヴァンパイアが王になるという。 力に覚醒し、女王を目指すヴァンパイアの美少女・ドミノと契約した少年の運命は……。

一読目はグロテスクで刺激的な表現に圧倒されるかもしれない。
だが、それほど嫌悪感は残らず、むしろどこか温かみすら感じるのは、登場人物たちの魅力ゆえだろう。

バカがつくほどまっすぐで純粋、他者を救うためだけに戦いに身を投じた高校生の善。
自信家で女王様気質、ドSな性格ながら意外と情に厚いドミノ。
ドミノの下僕1号でサイコパスの殺人狂なのに妙に憎めない青年・京児。

それぞれが水と油ながら、チームとしてどこかでつながっている3人の絶妙な三角関係。
いかれた3人組は、ヴァンパイアの戦争に覇を唱えることができるのか?



<文・卯月鮎>
書評家・ゲームコラムニスト。週刊誌や専門誌で書評、ゲーム紹介記事を手掛ける。現在は「S-Fマガジン」(早川書房)でファンタジー時評、「かつくら」でライトノベル時評を連載中。
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単行本情報

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