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9月8日は「夏目漱石が横浜港からロンドン留学に出発した日」 『こころ オブ・ザ・デッド ~スーパー漱石大戦~』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/09/08


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

8月8日は夏目漱石が横浜港からロンドン留学に出発した日。本日読むべきマンガは……。


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『こころ オブ・ザ・デッド ~スーパー漱石大戦~』 第1巻
夏目漱石(作) 目黒三吉(画) 架神恭介(アメイジング翻案) 泰文堂 ¥600+税


明治33(1900)年9月8日、夏目漱石は新橋を発ち横浜へと向かった。
夏目漱石、英国留学への出発である。
およそ2年の英国留学を経たのち、漱石は『我が輩は猫である』『坊っちゃん』を著し、やがて職業作家としての道を歩み始める。晩年の代表作『こゝろ』は、中学や高校の現代国語の教科書に収録されることも多く、漱石は現代でも広く愛読されている国民的作家といえるだろう。

そんな『こゝろ』を大胆に翻案したのが『こころ オブ・ザ・デッド ~スーパー漱石大戦~』である。
漱石の『こゝろ』は、語り手である「私」が「先生」と交流をはかるうちに、「先生」の過去に興味を抱いていく物語展開だ。
やがて「私」のもとには、「先生」から分厚い手紙が届けられる。それは「先生」が過去を打ち明けた遺書であった。

『こころ オブ・ザ・デッド ~スーパー漱石大戦』では、「私」はフェイスガードを装着してチェーンソーを振り回すゾンビハンターだ。
まるで『マッドマックス2』に出てくるヒューマンガスのような荒くれ者だが、その「私」をはるかにしのぐ力量でゾンビを切り倒していたのが「先生」である。
「私」は「先生」に弟子入りし、「先生の人生から対ゾンビ教訓を受けたいのです」と先生の過去に興味を抱くようになる。そして本編は、「先生」の過去がメインとなり、そこには「K」や「お嬢さん」との出会いが明かされていく。

なお、タイトルに「スーパー漱石大戦」とあるように、『こゝろ』以外からも漱石キャラが登場。
赤シャツや坊っちゃん、三四郎などが登場し、「先生」や「K」、あるいはゾンビと切り結んでいく。

多くの日本人から愛され、研究されてきた漱石だからこそ、このように大胆な翻案もありうるのだ。
漱石が「世界」へと旅立った今日、我々は漱石とともにゾンビアポカリプスの世界へと旅立とうではないか。漱石と、今年7月に亡くなったジョージ・A・ロメロへのリスペクトを胸に。



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでの漫画家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

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