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9月13日は「東北楽天イーグルスの田中将大が偉大な記録を打ち立てた日」 『ONE OUTS』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/09/13


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

9月13日は東北楽天イーグルスの田中将大が偉大な記録を打ち立てた日。本日読むべきマンガは……。


ONE OUTS_s01

『ONE OUTS』 第1巻
甲斐谷 忍 集英社 ¥505+税


2013年の田中将大投手(東北楽天イーグルス)はまさしく“マー君、神の子”たる驚愕の活躍だった。
無傷の連勝街道を驀進し、9月13日のオリックス戦に6-2で勝利。これで開幕から21回連続の勝利投手となって日本プロ野球におけるシーズン記録を更新するとともに、前年からの連勝も伸ばし、世界記録更新となる通算25連勝を達成したのだ。

以降も連勝は途切れることなく、投げるたびに記録を更新、最終的に24勝0敗でシーズンを終えた。 「もうこれはマンガですよマンガ……」といいたいところだが、野球マンガの場合、ここまで無敵の投手を仕立てるとストーリーに起伏がつけにくいので、あまり例がない。
つまりマンガをしのぐ超現実をマー君は我々に見せてくれたのだ。
事実はマンガより奇なり、ですな。

だが、しかし。シーズン無敗の24勝(前年からは通算28連勝)とまではいかないが、マー君のように大車輪の活躍をして弱小球団を優勝に導いた男ならばマンガの世界にもいる。
甲斐谷忍の出世作『ONE OUTS』の渡久地東亜(とくち・トーア)だ。
渡久地はもともと沖縄の裏路地で行われていた賭野球(「ワンナウト」)を主戦場にして稼いでいたアウトローだったが、リカオンズのベテランスラッガー・児島に見いだされ、プロの世界へ。

持ち球は球威のないストレートのみで、普通ならばプロで通用するレベルではないが、驚異的な制球力と洞察力に加え、ギャンブルで培ったハッタリと勝負勘、さらには球速や回転数を自在に操ることができるため、おもしろいように三振と凡打の山を築いていく。
非道なオーナーに無茶な契約を結ばされたものの、それをモノともせずに勝利を重ねていくさまがじつにクールだ。

結局、渡久地はシーズンを37勝で終えるが、前述したように無敗ではなかった。
とはいえ渡久地の場合は黒星もすべて後々の勝ちにつなげる内容であり、とにかくチームが優勝できればいいというシーズントータルの考えで動いているのだ。
その内容のとんでもなさは、ぜひコミックスでおたしかめいただきたい。

2017年8月末現在、NPBで規定投球回数に達した投手はセ・パあわせて26名いるが、無敗は皆無。 24勝もさることながら、いかに0敗=勝率10割がすごいことか、おわかりいただけると思う。
この先、現実のプロ野球でも渡久地のような頭脳派タイプの投手が出現し、2013年のマー君をしのぐ成績を残したら痛快なんだけどなぁ。



<文・奈良崎コロスケ>
中野ブロードウェイの真横に在住。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。

単行本情報

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