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『いつかティファニーで朝食を』第6巻 マキヒロチ 【日刊マンガガイド】

2014/12/30


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『いつかティファニーで朝食を』第6巻
マキヒロチ 新潮社 \560+税
(2014年12月9日発売)


パンケーキにフレンチトースト、グラノーラにエッグベネディクト……。
まだまだ続く朝食ブームに一石を投じるどころか、働く女性を中心に大絶賛され、朝食習慣普及の立役者となっているマキヒロチの代表作に、待望の第6巻が登場!

本書が発売された12月9日、じつはマキ氏の新刊5冊を各社が一斉にリリース。
共感度高い女性のリアルな視点、今ドキのグルメやファッションがちりばめられたオシャレ感満載の氏の作品、そのブレイクぶりがよくわかるキャンペーンだ。

2012年より「月刊コミック@バンチ」にて連載中の本作は、アラサー主人公・佐藤麻里子と周りの人々の日々を、“朝食の時間”を交えて綴られた物語。実在する店の朝食を囲みながら、女たち(ときに男も)は近況を報告し、愚痴をこぼし、悩みを打ち明け合う。
とくにフォーカスされるのは、麻里子と3人の友人たち。それぞれに恋や仕事、結婚生活や育児などの問題を抱えながらも、自ら選択し、自分の道を生きていく彼女たちは、清々しく、たくましく、好感度が高い。
自立した女性4人の本音によって構成されるという点で、本作は以前流行った米国ドラマ『Sex and the City』とも、少し似ているかもしれない。

今巻では、第1話でいきなり同棲中の彼氏に別れを告げ、生活を一新した麻里子に、いよいよ数年ぶりの恋の風が吹く。
しばらくの間忘れていた恋のときめき、浮き足立つ心、そして誰かと付き合うことの難しさ……。
春が来たら来たで出現する新たな壁。麻里子の恋の落ち着く先はまだわからないが、このエピソードにもまた、多くの人が自分、あるいは友人の話のような共感を覚えるだろう。

もちろん、ディテール豊かに描かれる朝食にも注目だ。
登場人物たちが食べるそれらは食欲を刺激するだけでなく、おいしい朝ごはんで一日をスタートさせることのすばらしさを感じさせてくれる。そんなポジティブな読後感こそが、本作の人気の秘密だ。



<文・藤咲茂(東京03製作)>
美酒佳肴、マンガ、ガンダム、日本国と陸海空自衛隊をこよなく愛し、なんとなくそれらをメシのタネにふらふらと生きる編集ライター。

単行本情報

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