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1月12日はスキー記念日 『ノノノノ』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/01/12


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『ノノノノ』第1巻
岡本倫 集英社 \514+税


1月12日は、オーストリア=ハンガリー帝国の軍人テオドール・エードラー・フォン・レルヒが日本人に初めてスキー指導を行ったことに由来し、「スキー記念日」とされている。

レルヒ少佐はアルペンスキーの創始者マティアス・ツダルスキーに師事したスキーのスペシャリストで、1910年に日本陸軍との交換将校として来日。
なにやら『軍靴のバルツァー』のバルツァー少佐を思い出す設定だが、時代的にはかなり近く、レルヒ少佐の祖国(オーストリア=ハンガリー帝国)は『軍靴のバルツァー』におけるエルツライヒ帝国のモデルとなった国である。
ともあれ、雪中行軍の技術向上を企図した日本陸軍は、新潟県の陸軍高田歩兵第五八連隊へのスキー指導をレルヒに依頼した。それが 1911年1月12日のことであった。

ちなみに、2009年にスキー発祥100周年を記念して、新潟県観光キャンペーンのキャラクターに採用されたゆるキャラ「レルヒさん」は、レルヒ少佐がモデル。
レルヒさんのプロフィールを公式サイトで見ると、「日本のスキー発祥100周年をきっかけに、『日本元祖スキー漢(おとこ)』として、帰ってきました。」との記述が。そうか、帰ってきたのか……。

さて、冬季オリンピックにおけるスキー競技(スノーボード含む)では、昨年開催されたソチ五輪で初めて女子のジャンプが開催された。日本の髙梨沙羅選手が惜しくもメダルを逃したのはまだ記憶にあたらしいところだが、それまで五輪では「スキージャンプ=男子限定」だったのだ。

そんなかつてのスキージャンプ界を題材としたのが岡本倫『ノノノノ』である。
主人公・野々宮悠太は、公式記録はほとんど残していないが、驚異の飛行距離を誇るスーパー・ジャンパー。父の果たせなかった夢(五輪で金メダル)を成し遂げるため、スキーの名門高校に進学するが、じつは悠太の正体は双子の妹・ノノであった。

ときにラッキースケベ的に正体がバレそうになるコメディ要素や、トーニャ・ハーディング顔負けの陰謀がうずまいたりしながらも、競技シークエンスはかなり本格的なスポーツマンガであり、あらゆる要素がパッケージングされた“幕の内弁当的”な魅力の作品といえる。

スキー競技のマンガはあまり数多くないが、「ジャンプ」系の雑誌に関しては、過去に高橋陽一『100Mジャンパー』や小山宙哉『ハルジャン』などがあり、定期的に佳作が生まれている。
女子にも五輪の門戸が開かれたことで、今後もしかしたら女子ジャンプ競技を扱う作品が出てきてもおかしくない。次の2018年は韓国の平昌での開催が予定されているので、観戦にも訪れやすいし、ちょうど狙い目の題材なのかも!?



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでのマンガ家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

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