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『天上の虹』第23巻 里中満智子 【日刊マンガガイド】

2015/04/02


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『天上の虹』第23巻
里中満智子 講談社 \530+税
(2015年3月13日発売)


巨匠・里中満智子が30年にわたって描き続けた、歴史大河ロマンが堂々完結!

本作は、のちに持統天皇となる讃良皇女(さららのひめみこ)の生涯をたどった一代記だ。
天智天皇の娘としてこの世に生を受け、幼いころから聡明だった讃良は大海人皇子(天武天皇)の妻となり、夫亡きあとは自らが女帝として即位することに。
物語後半では、女帝として都市の整備や律令の編纂に勤しみ、近代国家形成のために力を尽くす過程がじっくりと語られる。

政権をめぐる複雑な人間ドラマのなかで、ひとりの女性としての心のうちにも迫りながら、国の情勢や政策をわかりやすく読ませる手腕はさすがのひと言に尽きる。

最終巻では病に冒された身体に鞭打ちって、上皇として最後の大仕事に命がけで臨む讃良が描かれている。
「大宝律令」発布が迫るなか、国民の理解を得るために自ら地方をめぐる彼女の横顔に浮かぶ。信念のために行動する人間の強さが胸を打つのだ。



<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
「ド少女文庫」

単行本情報

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