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『NEW GAME!』第2巻 得能正太郎 【日刊マンガガイド】

2015/04/16


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『NEW GAME!』第2巻
得能正太郎 芳文社 \819+税
(2015年3月27日発売)


「今日も一日がんばるぞい!」で話題になった、お仕事コメディ2巻目。
散々「ぞい」はネットで使われまくっているが、作者も公言していたとおり、「がんばるぞい」ネタは作中では使われていない。
会社でがんばるのは当たり前になるくらいに、ヒロインが成長しているからだ。

1巻が新入社員・涼風青葉のゲーム会社お仕事入門編だとしたら、2巻は実践編。
チームで作ったゲーム「フェアリーズ・ストーリー3」のゲームが発売されるまでを描く。
ひょうひょうとしており、マイペースで天然な彼女。ハードワークに見える描写はいままでなかった。
しかし2巻で友人の桜ねねが登場することで、彼女の努力のほどを外側から見ることになる。

青葉は高卒ですぐ会社勤め。ねねは大学生。なのでお互いの生活感覚がわからない。
ねねはデバッグ(ゲームなどコンピュータのバグをつぶす作業)のアルバイトで入った時に、青葉が毎日4時間しか寝ていないことを聞いて「そんなに頑張らないと出来ない仕事があるって、あおっち(青葉)の会社っておかしいんじゃないの?」と漏らす。
これに対し、珍しく青葉が怒るのだ。

ねねが青葉に文句を言ったのは、身体を壊してほしくなかったから。「労働基準法こえてるじゃん!」みたいな理屈だ。
言っていることはまったくもって正しいが、第三者視点でねねが現場に入ると、そこにあったのは、数十体ある青葉が作ったキャラクターモデル。想像を絶する仕事量だった。
別にブラック企業に務めているわけじゃない。仕事をがんばっているのは、夢があるから。

青葉が尊敬している八神コウはアートディレクターに昇進。相方の遠山りんはプロデューサーへ。
舞台が職場の4コマなだけあって、環境の変化はめまぐるしい。
成長は「させられる」ものではなく「するもの」。
前向きに笑顔な涼風青葉を見ていると、ちょっとだけ明日はがんばろうかなという気持ちになれる。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

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