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4月21日は茶人・千利休が切腹した日 『闘茶大名 利休七哲』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/04/21


RIKYUsichitetsu_s

『闘茶大名 利休七哲』
西崎泰正(画)工藤かずや(脚)リイド社 \571+税


1591(天正19)年の4月21日は、千利休が切腹により70歳の生涯を閉じた日である。

千利休は若い頃から茶の湯の改革に力を注ぎ、「わび茶」を完成させた人物。
織田信長の茶頭を務め、信長亡きあとは豊臣秀吉に仕える。日ごろ血なまぐさい戦の世界に生きる武人にとって茶道をたしなむことが重視された時代、そのトップに君臨する千利休は商家の生まれながら大きな権威を手にすることになった。

本作は、千利休の死をドラマの中盤にすえつつ、「七哲」と呼ばれた千利休の7人の愛弟子たちを描いた連作仕立ての物語。
そう、山田芳裕『へうげもの』の主人公として、マンガ好きにはおなじみの古田織部も七哲のひとりである!

七哲のなかには師匠よりも先に命を落とすことになる者もいるのだが、その理由も己の信念を貫くがゆえで、さすがは利休の弟子といった茶道馬鹿ばかり!
たったひとつの茶器を守って死んでいった弟子を「よくぞここまで茶器に憑かれなされた!!」「これぞ茶人の本懐!!」と讃える利休のはなむけの言葉もじつに痛快だ。

さて、とある事情から利休は秀吉の怒りに触れ、切腹を命じられることに……。
どうにかそれを回避する道はないものかと集まった弟子たちを一喝、辞世の句を伝えるシーンは最高の見ごたえだ。

もともと「生き様」という言葉はかつてはなく、「死に様」からの発祥といわれる。本作を読んでいると、まさに納得。
死に方を考えることこそ、生き方を考えることではないか。もちろん「潔い死」なんていうのは簡単に口にしたり賛美できるものではない。しかし、死もまた生と同じく自分だけのものでしかない。

死や老いはただ恐れるものにあらず……などと考えさせられる読後感だ。



<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
ブログ「ド少女文庫」

単行本情報

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