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『タヒチガール』第1巻 あおしまたかし(作) 吉村佳(画) 【日刊マンガガイド】

2015/06/03


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『タヒチガール』第1巻
あおしまたかし(作) 吉村佳(画) 芳文社 \619+税
(2015年5月7日発売)


日本人のなかには、「南国の人は元気で明るくてハツラツとしている」と考える遺伝子があると思う、絶対。

「南国からきた褐色少女」なんて単語が出てきたらねえ。どんな明るく楽しい物語が展開されるか、ワクワクしちゃう。走るときは、裸足でお願いします。

この作品はゆるやかで優しくて明るい幸せな島「タヒチ」、という日本のパブリックイメージを駆使して、うまく感情表現のできない少女の成長を描いた作品だ。
実際、日本にもタヒチをイメージしたリゾートありますよね。

主人公の夕凪麻衣は、日常はきっちりこなしてすごしているものの、とにかく感情を表現するのが非常に苦手。
感動しないわけでは決してない。それを身体や表情で、どう表現すればいいのかわからないのだ。
特に、彼女は笑うことができない。

そんな彼女のもとにやってきたのが、タヒチからきた褐色碧眼の少女・マハナ。
百面相のように表情豊かで、常に動いて感情を表し、笑っている。

なんでもこなせるなマハナ。うまく動けない麻衣。いっしょの部活にいたいとマハナが言っても、無理難題。
そこで、麻衣の友達の天王寺林檎の提案で、みんなが一緒にいられる部、「タヒチアンダンス部」を結成する。

感情は、表情と身体で伝えるものだ。だからこそ、そのふたつがこわばってしまうと、うまく伝わることはない。
激しさとゆるやかさと笑顔を兼ねそなえた「タヒチアンダンス」。麻衣が感情表現をゆっくり会得していくにはぴったりの題材だ。
人前で身体を動かすことは、楽しいと思える感情の解放、喜びを伝える手段だ。
彼女も、いつでも笑える日がくるだろう。まずはダンスを通じて、楽しみ、表現していってほしい。

という言い訳のもと、褐色美少女と、各種体型の女子学生のタヒチアンダンススタイルを目一杯楽しめます。眼福。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

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