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『リアルアカウント』第7巻 オクショウ(原案) 渡辺静(漫画) 【日刊マンガガイド】

2016/01/12


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『リアルアカウント』


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『リアルアカウント』第7巻
オクショウ(原案) 渡辺静(漫画) 講談社 ¥429+税
(2016年1月15日発売)


ある日突然、主人公たちは、国民的SNS「リアルアカウント(リアアカ)」のなかに吸いこまれ、「フォロワー0で即死亡」「中の人が死ぬとその人のフォロワーも全員即死亡」というルールのもと、デス・ゲームに強制参加させられてしまう――という「週刊少年マガジン」連載中の本作。

まずこのマンガ、SNS×デス・ゲームという設定が「今」っぽい。
これまでリアアカ内で行われてきたゲームを見ても、スマホの保存画像を使った「悪いいね! ゲーム」は、Facebookではみんな本当に本心で「いいね!」しているのかを問いかけるようなルールになっているし、即レスしなきゃ即死亡というルールの「既読スルー撲滅運動」は、最近よく耳にする「既読」がつくことによってのトラブルやストレス、「LINEいじめ」を連想させる。

ほかにも、だれもがスマホ内に隠し持つ“炎上”必至の「個人情報」を暴きあう「大炎上祭」など、SNSやネット上にある「今」の状況を上手にすくい取って、毒々しく誇張してゲーム化されているので、そこまでSNSやネットを使いこなせていない筆者のような人間でも、読んで「あるある/あるかも」という感覚を持つことができてしまう。

7巻で繰りひろげられるゲーム「SNS鬼ごっこ」では、プレイヤーたちはリアアカから現実世界に移動。
「プレイヤーを捕まえて身体にあるマークをスマホで読みとった者は、1億円もらえる」というルールにわくのは、今までプレイヤーを見ていた“現実の人たち”……。
マークを読みとられるとプレイヤーは即死亡でも、「みんながやっているから」と盛りあがってしまう集団心理や、「これはゲームだから」「自分はスマホで撮っただけ」とあくまで他人事でありつづける人たちが怖い。

でも、こちらの現実もマンガの現実と地続きで。「あるある/あるかも」、そして読んでいてつねに離れない「なんだか、いやーな感じ」がこのマンガのキモだと思う。

第一部の主人公がアタル、第二部の主人公がユウマとなってストーリーが進んでいる本作だが、現時点では謎だらけなので、これから、張りめぐらされた伏線がどう回収されてゆくのか、まだまだ「あるある/あるかも」のデス・ゲームがつづくのか、怖いもの見たさもあり、今後がとても気になるマンガだ。



<文・かとうちあき>
人生をより低迷させる旅コミ誌『野宿野郎』の編集長(仮)。野宿が好きです。だらだらしながらマンガを読むのも好きです。

単行本情報

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