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『ゆうべはお楽しみでしたね』第2巻 金田一蓮十郎 【日刊マンガガイド】

2016/03/13


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『ゆうべはお楽しみでしたね』


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『ゆうべはお楽しみでしたね』第2巻
金田一蓮十郎 スクウェア・エニックス ¥500+税
(2016年2月12日発売)


主人公は、国民的人気RPG『ドラクエ』がネットゲームになった『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族』で遊ぶ、オタク気質な書店員。
そんな青年が、仲間の屈強な戦士が家探し中と聞きルームシェアを申し出てみたところ、「彼」の正体はネイルアーティストのおねーさんで……というところから始まるオタク×ギャルのネットゲーム発の同棲ものが、本作『ゆうべはお楽しみでしたね』だ。

筆者もじつは、軽く大学卒業し逃すレベルでとあるネットゲームにドハマリしていた時期がある。
ネットゲームというと「廃人」と呼ばれるようなコアなゲームマニアのものと思われがちだが、実際にプレイしてみると、専業主婦とか、定年後のおじいちゃんとか、「あんまりゲームしなさそう」なプレイヤーがけっこう多く、意外な出会いが多いものだった。
ゆえに、屈強な戦士キャラを操るガチプレイヤーの中身がギャル系女子、というのは、一見意外だけどけっこう「ありそう」な説得力を感じる。

現実ではオタク書店員とギャルのネイルアーティストという、絶対に交わらなかったはずの水と油な2人の人生が、ネットゲーム『ドラクエX』を愛するプレイヤーとして交差していく。
ゲーム世界と現実世界、2つの世界を交互に行き来しつつ関係を深めていく人間模様はまさにネットゲームならではのもの。

「ガンガンONLINE」内の『ドラクエX』とのコラボページ、「DQX勇者導かれ隊 ONLINE」内でも連載中の作品だが、『ドラクエX』というゲームを知らなくても、ネットゲームならではのシチュエーションが展開されるラブコメマンガなので、むしろネトゲ未体験の方こそ新鮮な気持ちで楽しめるはず。

いや、「ゆうべはお楽しみでしたね」とかいっておきながら“ゆうべのお楽しみ”といえばゲームばっかりで、じつはまだラブコメのスタートラインに立ててるかどうかすら微妙なんですが、この2人。



<文・前島賢>
82年生、SF、ライトノベルを中心に活動するライター。朝日新聞にて書評欄「エンタメ for around 20」を担当中。
Twitter:@maezimas

単行本情報

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