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【日刊マンガガイド】『リバースエッジ 大川端探偵社』第5巻 ひじかた憂峰(作)たなか亜希夫(画)

2014/07/17


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『リバースエッジ 大川端探偵社』第5巻
ひじかた憂峰(作)たなか亜希夫(画) 日本文芸社 \590+税
(2014年7月4日発売)


日本中に札束が舞い散ったバブル期に「無為こそ過激」とアナーキズムを貫き、若者たちのバイブルとなった『迷走王 ボーダー』のタッグ=ひじかた憂峰(狩撫麻礼)&たなか亜希夫が贈るファンタジックな探偵物語。舞台は隅田川沿いの雑居ビルの一室にある大川端探偵社。
裏社会に顔がきくミステリアスな所長、常に眠そうだが仕事はきっちりこなす調査員の村木、サバサバ系ギャルの受付嬢・メグミが、次々と舞い込む一筋縄ではいかない依頼を解決していく。

シャッター商店街の老商店会長を骨抜きにする美女、フルマラソンで2時間を切る無名のランナー、現代に蘇った紫式部、新宿の地下に存在する桃源郷など、本巻にも次々と奇妙な調査対象が登場。
あいかわらず無茶な依頼ばかりだが、それでもすべてを受け入れ、清濁あわせ呑みながら独自の方法で依頼者を満足させていく大川端探偵社の仕事ぶりが心地よい。

ハードボイルドな人生訓に拒否反応を起こす人もいるだろう。しかし各エピソードの根底に流れているのは、あふれんばかりの人間賛歌だ。
チリチリとした“なにか”が心に残留しながらも、どこか優しい気持ちになれる読後感。そんな都会の寓話が綴られている。



<文・奈良崎コロスケ>
68年生まれ。東京都立川市出身。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。中野ブロードウェイの真横に在住する中央線サブカル糞中年。
ドキュメント毎日くん

単行本情報

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