365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

6月26日は雷記念日。本日読むべきマンガは……。

『とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲（レールガン）』第1巻
鎌池和馬（作） 冬川基（画） 灰村キヨタカ（キャラクターデザイン） KADOKAWA ￥550+税

延長8年6月26日は平安京清涼殿への落雷により、多くの公卿や官人が死傷した「清涼殿落雷事件」が起きた日。
落雷によって菅原道真を失脚させた関係者が死亡したため、道真公の怨霊が雷神となって引き起こした祟りだとも恐れられた事件だ。このことにちなみ、本日6月26日は「雷記念日」に制定されている。

雷神・道真公のように電撃を操るキャラクターが登場するマンガ作品といえば『うしおととら』、『金色のガッシュ!!』など、様々なものが思いつくが、現在連載中のマンガからひとつあげるとするならば、やはり『とある科学の超電磁砲』（鎌池和馬・作、冬川基・画）だろうか。

超能力者と魔術師たちの戦いを描いた大ヒットライトノベル『とある魔術の禁書目録（インデックス）』のスピンオフコミカライズという扱いながら、二度もTVアニメ化を果たしているほど絶大な人気を誇る本作は、本編『禁書目録』に登場したヒロインのひとり・電撃使いの超能力者・御坂美琴にスポットを当てた作品である。

主人公である美琴は、他作品の「電気キャラ」同様、体外に電撃を放出させて戦うのだが、単純な放電だけに留まらない応用力こそがその特徴だ。
磁力を操ることによる金属操作や、電磁波放出による擬似レーダー、電子機器へのハッキングなどなど、その能力のバリエーションの豊富さは数ある電撃キャラのなかでも随一。
なかでも自らの異名の由来ともなった必殺技「超電磁砲（レールガン）」は、電磁加速したコインを音速の3倍以上の速度で発射するという強力なもので、美琴の代名詞的な存在となっている。

災害としての恐ろしさは忘れてはいけないが、古来より雷は美しさや力強さの象徴として親しまれてきた面もある。
本日はマンガのなかで描かれた雷を眺めることで、安全に楽しんではどうだろうか。

＜文・一ノ瀬謹和＞
涼しい部屋での読書を何よりも好む、もやし系ライター。マンガ以外では特撮ヒーロー関連の書籍で執筆することも。好きな怪獣戦艦はキングジョーグ。