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『戦×恋(ヴァルラヴ)』 第1巻 朝倉亮介 【日刊マンガガイド】

2016/07/21


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『戦×恋(ヴァルラヴ)』


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『戦×恋(ヴァルラヴ)』 第1巻
朝倉亮介 スクウェア・エニックス ¥571+税
(2016年6月22日発売)


ひとり暮らしの男子高校生の家に、女の子が居候することになった。しかも9人。
彼女たちは戦乙女(ヴァルキリー)。父オーディンの命で、悪魔の手から人間世界を守るためにやってきた。
個性バラバラな9人の女子は、少年・亜久津拓真(あくつ・たくま)と恋愛行動を取らなければいけないらしい。
というのも彼女たちの力の源は恋のときめきで、達成するほど各々の技がレベルアップするから。
しかしヴァルキリーたちは、会ったばかりの彼のことが、別に好きなわけではない。
そして何より、拓真は極度の人間恐怖症。人とまともに話せない。そのうえ見た目が怖いため、みんなに避けられ続けていたトラウマもち。

ハーレムコメディのかたちで描かれる、コミュニケーション不全の物語だ。
友人を作ることもあいさつすることも苦手な彼。大人数のなかにいるだけで身動きがとれなくなってしまう。
ヴァルキリーたちとは最初、会話すら成立しない。できればひとりでいたいから帰ってほしいと願い続けている。女の子と一緒でムフフ、なんて気がまったく起きない。
いやまあ、9人は多すぎるけども(『ニーベルングの指環』のヴァルキリー9人がモチーフの様子)。

ヴァルキリーたちも、拓真と恋愛をしてレベルアップしろといわれているものの、勝手がわからない。考えが見た目相応に幼いため、彼を利用しようとすることもあったが、うまくいかない。
ただ、拓真はきわめてまじめかつ一生懸命な性格で、心根は優しい。
悪魔が襲ってきて時間がないなかでも、双方がじっくりと、正直な自分の気持ちに向きあう努力をすることで、やっとレベルアップできる。
かなり遠回りだが、だからこそ力を手に入れてからの戦闘シーンは、巨大な剣を縦横無尽に発射したりと、迫力満点だ。

9人中、拓真とだいたい同じ年くらいの少女は5、6、7番目くらい。
そもそもまだ戦闘シーンを見せているのは2人だけ。気になるところは多すぎる。
やたら気持ち悪い悪魔の表現、ド派手かつテクニカルな戦闘描写、肉感的なちょいエロシーンと、緩急のついたてんこ盛りエンタメ作品に仕上がっている。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

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