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【日刊マンガガイド】『人は見た目が100パーセント』第1巻 大久保ヒロミ

2014/07/27


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『人は見た目が100パーセント』第1巻
大久保ヒロミ 講談社 \580+税
(2014年7月11日発売)


ドラマやマンガで語られる「オンナのホンネ」は、たいがいオトコに対する上から目線のあれやこれやだったりする。だけど世の中には、それこそ他人には恥ずかしくて聞かせられないような、「下から目線のホンネ」というのもある。

男どころか、おしゃれにも縁遠くなってしまい、そもそも女であることからも縁遠い状態に……という妙齢のリケジョ3人が、「自分たちは女子ではなく女子モドキなのではないか」と考え一念発起、女子力や美を研究するというコメディの本作。
作中に出てくる「下着… それは見えないところ…… 見せる予定もないところ……」や、ネイルサロンに対する「あんなオシャレスポット…… 行くの怖いじゃないですか……!」という「オンナのホンネ」に、吹き出しつつも、ついうなずいてしまう人も多いはず。

作者は、女子からはみ出してしまう女子たちをコミカルにも愛らしく描いてきた大久保ヒロミ。育児エッセイ『あかちゃんのドレイ。』でも、よきママからはみ出してしまう母親ぶりで笑いを誘った。
本作でもその腕は健在で、いまどきの「美のポイント」を学ぶリケジョ3人のてんやわんやに笑わせられる。

つけまつげの研究では、「うっかり居酒屋でおしぼりで顔ふいて取れちゃったら どうするんですかね!?」と危惧。さらには、ケースに固くついたつけまつげを引っ張ったら、さっそく崩れてしまい、「いきなり…… 鼻毛みたいになったわ……」のひと言。
主人公3人のまじめで不器用な姿は、流行りのメイクやファッション以上に、女性にも男性にもかわいらしく映るはず。

不器用な「オンナのホンネ」から見えてくるのは、不器用なオンナのかわいらしさ。
「女子モドキ」を描きつつも、これ以上ない女心の複雑さと繊細さ、そしてかわいらしさを描いた本作は、正統派少女マンガでもあるのだ。



<文・渡辺水央>
マンガ・映画・アニメライター。編集を務める映画誌「ぴあMovie Special 2014 Summer」が発売中。DVD&Blu-ray『一週間フレンズ。』ブックレットも手掛けています。

単行本情報

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  • 『あかちゃんのドレイ。』第1巻 Amazonで購入

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