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【日刊マンガガイド】『植物図鑑』第1巻 有川浩(作)堤翔(画)

2014/08/01


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『植物図鑑』第1巻
有川浩(作)堤翔(画) 白泉社 \429+税
(2014年7月18日発売)


アニメ化・実写映画化もされた『図書館戦争』シリーズでおなじみ、有川浩の小説『植物図鑑』のコミカライズ。

とある夜、帰宅途中の河野さやかは行き倒れの青年を見つける。
「俺を拾ってくれませんか」と、さやかにお願いをした彼の名前はイツキ。植物のことに詳しく、道草(野草)を使った料理も得意なイツキとさやかとの、同居生活がはじまる。

タンポポ、ツクシ、フキノトウといった、散歩中に見かける「道草」だけではなく、ノビルやイタドリなど、ちょっと珍しいものも登場。それらをイツキが詳しく解説し、料理方法についても解説するさまは、まさにタイトルのとおり、植物図鑑のようだ。
もちろん、堤の筆による道草の丁寧な描写も、図鑑としての本作の役割を大きく担っている。

「道草」レシピはもちろん、さやかとイツキの恋愛に発展しそうな様子、それにイツキの正体など、まだまだ気になるところも多い本作。
原作小説も購入しつつ、マンガならではの楽しみが味わえる続刊を待とう。



<文・小林美姫>
ぴあを経てフリーで活動。『井上雄彦ぴあ』『ワンピースぴあ』『ポケモンぴあ』『プリキュアぴあ』『細田守ぴあ』(ぴあ)、『プリキュア10周年公式ブック』(メディアパル)など。
Twitter:@mikitty116

単行本情報

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