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『いっぽん!! しあわせの日本酒』 第2巻 増田晶文(作) 松本救助(画) 【日刊マンガガイド】

2016/09/27


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『いっぽん!! しあわせの日本酒』


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『いっぽん!! しあわせの日本酒』第2巻
増田晶文(作) 松本救助(画) 集英社 ¥562+税
(2016年8月19日発売)


2012年頃から話題となった海外のSAKE人気。国内でも遅れること2014年に火がついた日本酒は、今も続く息の長いブームの真っ最中だ。
いまでは日本酒を取りあげたグルメマンガも続々登場、日本酒人気を後押ししている。なかでも、『いっぽん!!しあわせの酒』は、真っ向から日本酒と勝負しているマンガとして人気が高い。

クロキ百貨店に勤める紗々竹葉(ささ・たけは)は歴史オタでナイスミドル好きの食いしん坊。
総務で天然ぶりを振りまく彼女は、ひょんなことから日本酒企画推進室長を命ぜられてしまう。とはいえ、日本酒はまったくの素人……だったが、天然&ポジティブエネルギーで日本酒に全力投球しまくることに。

前巻で秋田に出張中、寝不足と飲みすぎ(!)で倒れてしまった竹葉。目覚めて頭に残っていたのは、酒蔵がいかに日本酒文化を伝え、残してきたかという覚悟だった。
ではいったい、彼女自身は何をクロキ百貨店でしたいのだろう? そんな想いを胸に秘め、東京に戻る。当初は反発していた、部下ながら年上、そして癖の強い左信蔵(ひだり・しんぞう)も彼女の成長に心境が変化。いまでは名コンビとなり、酒販部担当の見識で彼女を助けていた。
そして、子育てに悩む女性弁護士や、進路に悩むシンガーなど、いろいろな人を巻きこみながら日本酒を学んでいく……。

なんといってもこのマンガのすごいところは、登場する日本酒、そしてそれをつくる酒蔵や人が、実在だということ。それは、綿密な取材と理解力がなければ、到底マンガ化はできないだろう。
ともすればドキュメンタリーになりがちな内容を、紗々竹葉を中心としたストーリーとキャラの魅力が包み、ググっと読みやすくなっている。

原作の増田晶文氏による特別コラムも読みごたえアリ。「日本酒を知りたい!」っていう人はもちろんのこと、多彩な人間模様をどっぷり堪能したい人にもオススメの1本だ。
君も竹葉と一緒に日本酒通になってみないか!?



<文・沼田理(東京03製作)>
マンガにアニメ、ゲームやミリタリー系などサブカルネタを中心に、趣味と実益を兼ねた業務を行う編集ライター。

単行本情報

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