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『ブルーサーマル -青凪大学体育会航空部-』 第3巻 小沢かな 【日刊マンガガイド】

2016/10/14


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『ブルーサーマル -青凪大学体育会航空部-』


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『ブルーサーマル -青凪大学体育会航空部-』 第3巻
小沢かな 新潮社 ¥580+税
(2016年9月9日発売)


タイトルの「ブルーサーマル」とは、雲がない状態で起きる上昇気流のこと。
エンジンもプロペラもないグライダーは、サーマルをつかんで上に昇っていく。
そもそも目に見えない風を見つけるには、地図を覚え、地形慣熱などをチェックし、今まで飛んだ人のGPSログからサーマルの位置を確認し……そして研ぎすました全身の感覚を駆使しなければいけない。

体育会航空部に入った、大学1年生の都留(つる)たまき。
たまきは秀才だった姉といつも比べられて、自分はできない人間だと苦しみ続けていた。しかし彼女のそばで面倒を見ることになった空知(そらち)先輩に第1巻でこういわれ、立ち直った。
「グライダーっつーのは 飛ぶときはひとりだけど
 ひとりじゃ絶対飛び立てないんだぜ」
「おまえを含め価値のないやつなんて
 この部にはひとりもいないの!」

ところが空知は第3巻で
「空の世界に絶対なんてねぇんだよ」
「航空部辞めろ」
と、真逆のことをいい出した。
というのも、努力家でかつ天才的なカンの持ち主、怖いもの知らずでどんどんがんばっちゃうたまきが、初フライトで危なっかしいところを見せたため、不安でしかたないからだ。

グライダー競技は、気を抜けば死ぬ可能性がある。操縦はもちろん、整備も極めて慎重で、ナイーブだ。
第3巻ではたまきの初ソロフライトと、新人戦の様子が描かれる。
彼女は競技に際し、同期の仲間が自分のために準備してくれたマップを思い出して、強く感じる。
ひとりで飛んでいるんじゃない。

新人戦ではたまきの空中制御の才能がはっきりと開花。数値として彼女のテクニックが記録される。
これからは勝負の世界。しかしたまきはきっと、今まで通どおり前向きに、「飛びたい」という思い1番にして、みんなの支えを受けながら飛ぶはずだ。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

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