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11月24日は「オペラの日」 『ネオ・ファウスト』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/11/24


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

11月24日はオペラの日。本日読むべきマンガは……。


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『手塚治虫文庫全集 ネオ・ファウスト』
手塚治虫 講談社 ¥940+税


本日11月24日は、オペラの日だ。
その由来は、現在から122年前までさかのぼり、1894年、宮内省式部職付属音楽学校(現在の東京藝術大学)にて、日本で初めてオペラが上演されたことがきっかけとなっている。
その演目は、グノー作曲の『ファウスト』第1幕。ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの執筆した同名の戯曲をもととしており、老学者ファウストが、悪魔メフィストフェレスに死後の魂を明け渡すことを条件に契約し、若返ることで生の充足感を追求するというストーリーだ。

今回紹介するマンガ『ネオ・ファウスト』は、そんな『ファウスト』をベースに描かれた手塚治虫の作品。

『グリンゴ』『ルードウィヒ・B』とともに手塚が死の直前まで執筆し、絶筆となった本作では、生命の謎を解き明かせずに絶望した老人・一ノ関教授と、彼と契約を結んだメフィストフェレスの物語が描かれる。

手塚が中学時代に『ファウスト』を読み、多大なるインスピレーションを受けたというのは有名な話だ。作家となってからも1950年に『来るべき世界 ファウスト』をマンガ化し、さらには時代劇へと翻案した『百物語』も執筆、さらには本作と3度マンガ化を試みていることからも、影響の大きさがうかがえる。

手塚版『ファウスト』3作目となる『ネオ・ファウスト』では、50年代から70年代を股にかけるダイナミックな展開に、劇中で「悪魔の夢」といわれるバイオテクノロジーを通して生命を語る題材のチョイスが特徴的で、手塚治虫がマンガ人生で得てきた技術やテーマと『ファウスト』が合体した、まさに「ネオ」の名を冠するにふさわしい内容。
未完だからといって、読まずにいるのはもったいなさすぎる作品だ。



<文・山田幸彦>
91年生、富野由悠季と映画と暴力的な洋ゲーをこよなく愛するライター。怪獣からガンダムまで、節操なく書かせていただいております。
Twitter:@gakuton

単行本情報

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