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1月13日は「三河地震」が起きた日 『あとかたの街』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/01/13


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

1月13日は三河地震が起きた日。本日読むべきマンガは……。


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『あとかたの街』 第3巻
おざわゆき 講談社 ¥580+税


1945(昭和20)年1月13日、愛知県三河湾を震源地とするマグニチュード6.8の直下型地震が発生した。きょうは「三河地震が起きた日」である。
これに先立つ前年の12月7日には東南海地震(マグニチュード7.9)が発生していたが、三河地震の死者・行方不明者数は東南海地震をはるかに超えた。

しかし、これだけの被害を出していながら、その詳細な被害記録は残されていない。戦時下の情報統制により、被害状況が隠蔽されたのであった。
それゆえこの地震を描いた作品はあまり過去に例がないのだが、おざわゆき『あとかたの街』は、この三河地震を大きく扱っている。
本作は昭和20年の名古屋大空襲(3~5月)を題材にしているが、大空襲が始まる前段として、単行本2巻では東南海地震を、単行本3巻では三河地震を描いている。

三河地震が起きたのは深夜3時38分。
名古屋でも空襲警報が続くようになり、主人公・あいはいつでも逃げ出せるように服を着たまま床につくが、寝づらくてまんじりともせずにいた。
やがてうとうとしかけると、そこに三河地震が発生するのであった。

この大地震のあとは名古屋大空襲へと突入し、怒濤のカタストロフが続いていく。
大災害から始まった運命の昭和20年を、主人公・あいの目線から追体験してほしい。



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでの漫画家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

単行本情報

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