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2月19日は深見じゅん(漫画家)の誕生日 『悪女(わる)』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/02/19


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

2月19日は深見じゅんの誕生日。本日読むべきマンガは……。


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『悪女(わる)』 第1巻
深見じゅん 講談社 ¥379+税


2月19日は、漫画家・深見じゅんの誕生日。
1971年に少女マンガでデビュー、80年代以降はこの頃から増え始めた大人の女性をターゲットとしたマンガ誌で活躍を続ける大ベテランである。

そこで紹介するのは、91年に講談社漫画賞(一般部門)を獲得した代表作『悪女(わる)』。88年から97年にかけて長期連載、テレビドラマ化もされている。

田中麻理鈴(まりりん)は、三流大学出身ながらコネで一流商社に就職した新米OL。資材管理室に配属された彼女は、これといって仕事に目標や情熱を持つでもなく過ごしていたが……ある日ロビーで出会った男性にひと目ぼれ。
社章をつけていたので社員であることだけは確実だが、所属も名前もわからない。大企業ゆえにそうそう会えるわけもない。

だけどこの運命の恋、絶対あきらめたくない! 
そんな麻理鈴に、変わり者の先輩・峰岸女史は、こうささやいたのだ。出世すれば、会社の人事だって思いのまま、なんだってできると――。

こうして落ちこぼれOLの成り上がり大作戦がスタート! 
「フロアの清掃員の名前を覚えてあいさつすること」に始まる峰岸さん直伝のミッションの数々は、リアルに役立つ成功の裏ワザかも!?

ところどころにゲーム画面のような絵が挿入されるが、まさにこれは会社という巨大ダンジョンの冒険物語。武器を手に入れ、力をつけて成長し、王子さまのもとにたどりつく一大ゲームなのだ。
向かう先々に敵は多いしわなもある。凹むことがあっても持ち前の明るさで前に進んでいく麻理鈴に、勇気がわいてくる作品だ。



<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
ブログ「ド少女文庫」

単行本情報

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