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『姉のおなかをふくらませるのは僕』 第4巻 坂井音太(作) 恩田チロ(画) 【日刊マンガガイド】

2017/03/18


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『姉のおなかをふくらませるのは僕』


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『姉のおなかをふくらませるのは僕』 第4巻
坂井音太(作) 恩田チロ(画) 秋田書店 ¥562+税
(2017年2月20日発売)


京子と忍の姉弟は、大の仲よし。
家事全般が得意で、まじめでしっかりもの。男女みんなから愛される小学生の少年・忍。姉のことが大好き。
何にでも興味を示し、いつも全力で遊ぶ。やることなすこと豪快な変わり者、姉の京子。弟のことが大好き。
京子は、忍の母と再婚した父の娘、血のつながっていない姉。
両親は亡くなり、今は2人暮らし。

タイトルは「姉のおなかを~」となっているが、2人は交代で食事をつくる。
2人にとっての料理は、愛情表現。食べさせる相手は、姉だけ、弟だけ。
つくること自体が、いっしょに食べることが、楽しい。

第4巻では運動会の前日、京子がお弁当づくりに全力で挑む。
炒める時にナンプラーをいれたり、卵焼きにはじゃこやシソを入れたり、油揚げにタマゴを入れて煮こんだ「鶴の巣ごもり」をつくったり。
「こういうときこそ 姉としてカッコつけねば」

両親の墓参りにいった後、忍はみりん・酢・醤油で鳥の手羽先とゆで卵を煮こんだ、親子煮込み料理「鶏のスッパ煮」を作る。忍がはじめて母親に教わった料理だ。
「最近はもう子どもじゃないので 泣きません」

特別背伸びしてがんばっている、という空気はない。
2人が「大好き」の気持ちを表すために、じゃれあい、笑いあい、ご飯を食べる。

ただ忍の「好き」は、家族以上のモヤモヤを含み始めているようだ。京子の「好き」はどうなんだろう。
まだまだ幼いイメージで抱きしめてくる京子。抱きしめられると意識してしまう忍。
高校生と小学生。ひとつ屋根の下、思春期の年の差。とてつもなく甘ずっぱい。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

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