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【12月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】ハートフルファンタジー『乱と灰色の世界』著者の最新作が今月の第1位! 新作は……車としゃべる謎の男の旅物語!?

2017/11/20


第4位(128ポイント)

『人間失格』 伊藤潤二(著)太宰治(作)

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『人間失格』
伊藤潤二(著)太宰治(作) 小学館

だれもが知る日本文学の名作、太宰治の『人間失格』。その『人間失格』をホラーマンガ界の巨匠・伊藤潤二がコミカライズ! 主人公・大葉葉蔵が語る鬱屈な心情や、不穏なイメージを余すことなく絵で表現する描写力にあ然。原作に忠実に進んでいるようでいて「あれ? こんな描写原作にあったかな?」と思っていたら、いつの間にか原作を大きく逸脱する展開に茫然。だって、著者が独自に解釈したとはいえ、まさかそんな凄惨な死体が出てくるとは思わないじゃん……。その人、原作では別に死んでないし……。

ときにはそんな大胆なアレンジを加えられながらも、金、女、学業、家族、左翼運動と言った具合に、あらゆるしがらみに捕われて悩み苦しむ葉蔵の姿は、たしかに『人間失格』の主人公であった葉蔵の姿であることにかわりない。かくしてだれもが読んだはずなのに、だれも見たことがない『人間失格』がここに産声を上げた!

オススメボイス!

■“あの”『人間失格』を、“あの”伊藤潤二がコミカライズ……! 連載の話を聞いた時から「こりゃやべぇぞ……」と思っていたのですが、想像以上のマッチングに震えあがりました。単なるマンガ化ではなく、伊藤さん独自の解釈での「再構築」だってんだから、今後も目が離せません(竹村 真志/三省堂書店神保町本店・コミック担当)
■時代を越えて多くの若者を精神のハシカにかけてきた、太宰の問題作『人間失格』に新たなインパクトを加える、奇怪でパワフルな作品。原作小説を読んだ時、衝撃を感じた「ワザ、ワザ」の場面を、すさまじいビジュアルを再体験させてくれて、強烈な精神的刺激にみまわれた(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
■なぜ伊藤潤二が太宰治を……と思いつつ、冒頭を読んだだけで焦点が合い戦慄。太宰の心中相手は山崎「富栄」……トミエ!! その名を持ち、人を死へ誘う美女を描き続けてきた著者がこの題材を選んだことが腑に落ちた。不快で恐怖なのにおかしく……。性を正面から具体的に描いたのも特筆すべきで官能的かついやらしく、普通美しく描きそうな場面も、幼児が初めて見て触れた時のようなおののきで描かれ、大飛躍の予感しかない。同原作は古屋兎丸も手がけていたが、それぞれ強い作家性が興味深い。P114の陰惨凄絶な美男大ゴマも新境地、今後楽しみ。(澤水月/報道勤務、ライター、平山夢明mixiコミュ管理人)


第5位(112ポイント)

『レイリ』 岩明均(作)室井大資(画)

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『レイリ』
岩明均(作)室井大資(画) 秋田書店

落ち武者に家族を殺されたところを武田家に救われ、武田信勝の影武者となって生きることとなった少女・レイリの数奇な運命を描く戦国絵巻。最新刊では、武田家の最前線拠点であった高天神城が織田・徳川連合軍に包囲されてしまう。信勝の発言もあり、武田家家臣達はこの城の放棄を決断するが、その城の主将を務めるのはレイリの恩人である岡部丹波守。ここでレイリは彼の盾となるべく、単身で高天神城への潜入を試みる!

あまりにも恐ろしすぎる織田信長を筆頭に、わりと俗っぽい徳川家康や胡散臭い感じの真田昌幸など有名武将らも登場し、物語が大きく動き出す第4巻。絶体絶命の城こそが、レイリが望んでいた死地! 彼女はそこで何を見るのか!?

オススメボイス!

ただの死にたがりの少女から成長して、命の恩人のためにあらゆる可能性を考え、追求する姿に読者はもう涙するしかない(早川博志/恭文堂コミッククラフト店)
■高天神城の戦い開幕の4巻。まだ何も起こってないのに怒涛の展開。言葉を極限まで省いているのに伝わる情動。涙が止まらない。室井画の徳川家康と織田信長の悪人顔が本当にすばらしい(すけきょう/ポトチャリコミック管理人)


第6位(96ポイント)

『星と旅する』 石沢庸介

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『星と旅する』
石沢庸介 講談社

大きな水の惑星のまわりに数多の衛星が浮かぶ世界。そんな衛星のひとつ「家星」で暮らし始めたゲンジは、惑星の上で遭難していた記憶喪失の少女・ルナを発見し、保護することに。かくして2人は桃源郷のような星を造ることを夢見ながら、様々な衛星を巡る旅を始める。

一家に一星、「超近接衛星」を持てるという設定がたいへんユニークな本作。ゲンジたちが訪れる星もそれぞれに個性があり、そこで待つのは現地の住民との交流から、生活必需品を探す探検に、未知の生物とのアクションまでなんでもござれ!
普段はボケッとしているのに、いきなりキリリとイケメンになるゲンジと、子どもながらに彼のパートナーになるため、がんばるルナのやりとりもたいへんほほえましく、異質な設定に王道の要素を詰めこんだまったく新しい冒険譚の始まりだ。

オススメボイス!

■「もし、自宅が(超極小惑)星だったら……」なんて、無限大の想像力と創造力が描きだす、「これぞマンガ!」と呼ぶべき一作。しかも王道、ボーイ・ミーツ・ガール! こんなにワクワクする物語は滅多にありません!!(竹村真志/三省堂書店神保町本店・コミック担当)
■宇宙を旅しながら、自分たちでものをつくって快適な生活をおくるDIY物語。何を手に入れて、それをどう使うのか。とにかくワクワクさせてくるSFマンガ。たくましく生きるキャラも魅力的(ふな/ブロガー)


第6位(96ポイント)

『麻衣の虫ぐらし』 雨がっぱ少女群

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『麻衣の虫ぐらし』
雨がっぱ少女群 竹書房

成年コミックを中心に活躍し、一部からの熱心な支持を受けながらも、突如引退を表明した漫画家・雨がっぱ少女群。あれから9年の時を経て、待望の復帰作がついに登場! 主人公はリストラされて、友人の農家を手伝うことになった桜乃麻衣(20歳)。そこで彼女は農家にまつわる知識をいろいろ得ていくわけだが、本作で主に紹介される知識は虫に関するものばかり!

テントウムシやミノムシ、モンシロチョウ、日常でもときどき見るこれらの虫が農家にとっては益虫だったり害虫だったりするわけで、それらの虫に対する様々なうんちくが一つのひとつの話にぎっしりと詰めこまれている。
やや自堕落な麻衣と彼女にやや異様な愛情を向ける菜々。瑞々しい自然に囲まれて暮らす、2人の日常の姿は、楽しいばかりではなく少し辛いこともあるけれど、終始読者を惹きつけてやまない。

オススメボイス!

緻密な線で描きだされるふんわりした空気、それを貫いてショートで百合と綺麗なイラストを楽しむ、お気楽なのんびり話かと思ったら、しっかりしたストーリーも立ちあがってきて、満足の一冊(山本浩平/まんだらけうめだ店コミックスタッフ)


単行本情報

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