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【ランキング 番外編】 このマンガだってすごい! アンケート参加者イチオシ単行本(11/1~11/30発売)

2015/01/06


冬休みも終わり、みなさん、またいつもの生活に戻り始めているところでしょうか?
昨年末に発表した『このマンガがすごい!WEB』の1月ランキング、そのベスト10には惜しくもランクインしなかったものの、注目すべきマンガはまだまだあります!

『このマンガがすごい!2015』本誌や、毎月のランキングのランクイン作品はすでにお正月に読んでしまった、なんて方にもオススメできる、とっておきのマンガ作品を、アンケート参加者のみなさんの熱いコメントとともに、ご紹介します!


『ドーナツ父さん』赤堀君(講談社)【Amazon

マンガで親子漫才を実践し、サブカル脳なあなたをトリコ仕掛けの明け暮れにする名作誕生! タイトルのとおり、リアル「空洞」です。榎本俊二先生の大名作『ムーたち』を思い出しましたね。天久聖一×電気グルーヴ好きにもおすすめ!!(今村方哉/レコード会社勤務)

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「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ



『男三女四』水あさと(講談社)【Amazon

おそろしい密度で高水準の下ネタギャグが繰り出される。下ネタの機関銃。笑い死にしそうに(紙屋高雪/サイト「紙屋研究所」管理人)



『サイレントメビウスQD』麻宮騎亜(著)重馬敬(企画・構成)(講談社)【Amazon

『サイレントメビウス』連載第1話掲載誌を大事に持っている身として、待ちに待っていた本編の続編!! 酸性雨にグロスポリナー、ポリススピナーにルシファーホークと、見ているだけでテンションどんどん上がるガジェットと、巧みな画面構成に、時間を忘れて読みふける幸せを堪能させていただきました(杉山陽一/「COMIC ZIN」秋葉原店 コミックバイヤー)

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「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ



『エロゲの太陽』村正みかど(画) はまむらとしきり(作)(小学館)【Amazon

倒産したエロゲー会社の元社長とグラフィッカーの方が、実体験をもとに描く、エロゲ-制作会社を舞台にした異色作。自分も昔ゲーム会社で働いていたことがあるので、この作品を読んで「なるほど」と思う部分は多いです。ゲームを作るのってたいへんなのだ。ちなみに僕のいたゲーム会社はこのマンガとは違って、女性は2割くらいしかいませんでしたよ(ゴロー/AV男優)

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『アルテ』大久保圭(徳間書店)【Amazon

性別だけで差別されてしまう逆境のなかで、仕事にも恋にも友情にも憧れにも妥協しないでがんばるアルテが素敵すぎます!(りる/感想系ブログ「空夢ノート+」管理人)

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「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ



『ゴーゴーダイナマイツ』小池定路(竹書房)【Amazon

みーんな俺の嫁にしたいぐらい魅力的なヒロインたちが、チームになっていく過程が丁寧に描かれていて、ますます魅力的に感じます。まだ踏み出したばかりの彼女たちですが、どう成長していくのか、本当に楽しみで、これまた次号が毎回楽しみです(塚本浩司/「COMIC ZIN」商業誌部門責任者)



『白エリと青エリ』関根美有(タバブックス)【Amazon

あっさりした線で描かれた、いろんな「はたらく人」たちの織りなす短編集。高校生・エリの家族たち働く大人9人(主婦含む)の労働観のバラエティが楽しい! 特に専業主婦のお母さんの「退職の仕方を知るのも大事よ」のひと言は目から鱗。オビのトミヤマユキコさんの「しごと論」という言葉を借りて言うと、何度も読み返したくなるシンプルでキュートな「しごと論」集!(川原和子/マンガエッセイスト)

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『period』吉野朔実(小学館)【Amazon

世界中にある暴力の絶対量は決まっているのではないかと思うことがあります。一時的に偏ったりすることはあるにせよ、それは決してゼロになることはなく、遷移し、伝染し続けるものなのではないでしょうか。だけど一方で、また同じように一定量の愛が存在するものとも信じたいのです。10年越しの愛と暴力の物語、ついに完結(小田真琴/女子マンガ研究家)



『まんが家総進撃』唐沢なをき(KADOKAWA)【Amazon

2巻も絶好調。でもって、「呉智英にほめられた」の回はすべてのマンガ読み……じゃなくてすべての「マンガについて文章を書く人」必見! ホントに必見!(大西祥平/マンガ評論家)



『ジョゼフィーヌ! アラサーフレンチガールのさえない毎日』ペネロープ・バジュー(著)関澄かおる(訳)(DU BOOKS)【Amazon

ここ数年、アラサー女のこじらせぶりを描く作品は多いが、海外にもあったかと! 日本となんら変わらないアラサー女子の実態に共感しつつ、フレンチポップなかわいい絵柄やカラーも見ていて楽しいです(倉持佳代子/「京都国際マンガミュージアム」研究員)

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『土砂どめ奉行ものがたり』青木朋(双葉社)【Amazon

実際に行われていた政策をもとにしつつ、幽霊や神さま、化け狐などのおとぎ話的要素もまじえて笑いあり涙ありに描き上げられた1冊。時代物になじみがなくても読みやすいです(ササナミ/ブログ「雑食商店街3373番地」管理人 兼 書店員)



『栞と紙魚子』諸星大二郎(朝日新聞出版)【Amazon

文庫版も出ていたけれど、今回は判型も大きめで、壮大で不穏な世界観をあらためて堪能できる。描き下ろしエピソードもいい(永田希/書評家、「Book News」運営)

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「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ



『スピリットサークル』水上悟志(少年画報社)【Amazon

題名に潜まされている意図が、これまで以上にはっきりとしてきた。過去、現在、未来、と様々な時代に生まれ変わりながら、登場人物たちが何かしらかの使命をまっとうしていくという展開と形而上学的なテーマは、手塚治虫の『火の鳥』シリーズを思わせる。他方、少年性のロマンとハッタリとが、きらきらと明るい輝きを放っている。深刻な物語のようでいて、作品自体は必ずしも暗くないとこが最大の魅力だ(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)

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『全裸男と柴犬男 警視庁生活安全部遊撃捜査班』香月日輪(作)わたなべあじあ(画)(講談社)【Amazon

2巻で完結は少々寂しいですが、最後までわたなべあじあ先生節を感じることができる作品でした(いづき/ブログ「オトコでも読める少女マンガ」管理人)

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『雄飛 ゆうひ』小山ゆう(小学館)【Amazon

『がんばれ元気』から『あずみ』を経て、ボクシングマンガではくくりきれない、生きていくことのわびさびと情念を描く『雄飛』が熱い! ベテランは丸くなるどころか、すごみを増すばかりだ。小説家で言うなら、小山ゆうは宮本輝のような存在なのだと思う。娯楽としてのエンターテイメント性は忘れず、それでいて深く、すさまじく文学している。時間軸を交錯させながら登場人物たちを描くという手法は難しいはずだが、それを見事成功させているのもさすが(渡辺水央/ライター)

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「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ

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