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『HaHa』(押切蓮介)ロングレビュー! “アンタの息子だから描けた”自伝ならぬ母伝! 18歳のかーちゃんとそのかーちゃんの言葉が胸に沁みる…

2016/03/09


話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!

今回紹介するのは『HaHa』


『HaHa』著者の押切蓮介先生から、コメントをいただきました!

著者:押切蓮介

このようにレビューをしていただきありがたいです!
母親にもこのレビューを見せるため、これから家に帰ろうかと思います。


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『HaHa』
押切蓮介 講談社 ¥680+税
(2016年1月22日発売)


自分の親と真正面から向き合うのは、いくつになってもこっぱずかしい。
多くの人にとって「親」というものは、生まれてこのかた、当たり前にそばにいた人であり、仲が良い・悪いにかかわらず、何かない限りは、特に意識することもない空気のような存在なのではないだろうか。

本書の著者・押切蓮介もまたそうだったようで。
「そういえば実の母親の事を なーんも知らない 聞いた事もないし 聞く気も起きなかった」と、ある日気づいた彼は、「歴史の授業で赤の他人の事はたくさん知ったのに 目の前にいる母親の歴史は何も知らない いつか母が死んでしまった時 母のことをもっと聞いておけばと後悔の念で涙するのは嫌だ」と考えた。

典型的な「オカン」の亘江にも、当たり前だが多感な青春時代があった――。

典型的な「オカン」の亘江にも、当たり前だが多感な青春時代があった――。

本書はかくして生まれた、押切の母・亘江(のぶえ)の半生記であり、母を通した息子のルーツ探しの物語でもある。

本州最西端の下関、割烹旅館のひとり娘として生まれ育った亘江。
厳格な警察署長の父としっかり者の女将の母への反発から、飲酒にケンカに男顔負けのヤンチャな青春時代を過ごした彼女は、卒業と同時に地元を離れ、バスガイドとして働いたのち、ふたたび故郷に舞い戻る。
だが、定年を迎えた父はすっかり大人しくなり、やがて母も病に倒れ、思いもよらない「お家騒動」に巻きこまれ……。

当たり前だったものを失ってしまう前に……。読んだら今すぐ親に電話したくなる!

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単行本情報

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