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【ロングレビュー】約束された“死”から生き延びろ! 『All You Need Is Kill』 桜坂洋(原作) 竹内良輔(構成) 安倍吉俊(キャラクター原案) 小畑健(漫画)

2014/11/11


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『All You Need Is Kill』第2巻
桜坂洋(原作) 竹内良輔(構成) 安倍吉俊(キャラクター原案) 小畑 健(漫画) 集英社 \426+税
(2014年6月19日発売)


「日本のラノベがハリウッド映画に!」のフレコミで話題となった実写映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル(英題:EDGE OF TOMORROW)』は、日本公開の前段階で、すでに世界興行収入が2億4千万ドルを突破。日本では一足遅い劇場公開となったが、原作小説(著:桜坂洋、イラスト:安倍吉俊)やマンガ版(構成:竹内良輔、作画:小畑健)と比較しながら多角的に鑑賞できるのは、 “母国”日本の特権といえるだろう。

原作小説『All You Need Is Kill』は、宇宙からの侵略者“ギタイ”によって滅亡の危機に瀕している近未来世界が舞台となるSF作品である。主人公のキリヤ・ケイジは、ギタイと戦う統合防疫軍の初年兵であり、初出撃の日にギタイとの戦闘中に戦死した。ところが、死後に出撃前日の朝に戻るという「時間ループ」にとらわれてしまう。死亡しても記憶だけは持ち越されるので、ケイジは何度も死にながら戦闘経験を蓄積し、歴戦の戦士へと成長していく。


5回“死んだ”瞬間から左手の甲に回数を刻み始めたキリヤ。99回、110回……と回数を重ねるうちに彼は、歴戦の勇士さながらの奮戦を見せる。そして158回目……!

5回“死んだ”瞬間から左手の甲に回数を刻み始めたキリヤ。99回、110回……と回数を重ねるうちに彼は、歴戦の勇士さながらの奮戦を見せる。そして158回目……!

実写映画では、主人公が「目覚める」「戦う」「死ぬ」を繰り返し、だんだんとパワーアップしていく過程がド派手なアクションとともに楽しめる。

実写映画では、主人公が「目覚める」「戦う」「死ぬ」を繰り返し、だんだんとパワーアップしていく過程がド派手なアクションとともに楽しめる。


セーブポイント(初出撃の朝)に「死に戻り」ながら、トライ&エラーを繰り返して難ステージ(戦場)の攻略ポイントを「死に覚え」ていく様子は、ゲームを攻略するプロセスに似る。この過程を、それぞれのメディアの特性を活かして描いているのが興味深い。

映画版では、走行中の車の下をすり抜けようとして轢き殺されたり、訓練で怪我をしたらリタに撃ち殺されて「リセット」するなど、テンポよくカットを繋いで「死に覚え」をコミカルに表現。成長の暁には、アクションゲームで敵のアルゴリズム・パターンを完全に見切ったときのような爽快さが味わえる。

一方のマンガ版の場合は、段階的にループの説明を展開していくチュートリアル感がわかりやすく、さながら『DEATH NOTE』のルール説明を彷彿とさせるし、成長後の姿はRPGでレベルをカンスト(カウンターストップ)して無双状態になった状況に近い。

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©桜坂洋・竹内良輔・安倍吉俊・小畑健/集英社

単行本情報

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