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【9月の「このマンガがすごい!」ランキング オンナ編】読めば誰かに会いたくなる――そんなマンガのベスト10!(7/1~7/31発売作品を集計)

2014/08/20


第4位 (82ポイント)

『夫婦サファリ』 ジョージ朝倉

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『夫婦サファリ』
ジョージ朝倉 祥伝社

バツイチの漫画家・ジョーは、盗作を行っていたことをネタに、編集者の日歌からある要求を出される。その要求とは、彼女を妻として家に迎え入れることだった!? しかもパクった作品は、元・漫画家の日歌のもので……。
男女関係を弱肉強食の野生に置き換えた表現の妙と、テンポのよいストーリー展開が注目されました。

オススメボイス!

これぞジョージ朝倉。ロケットスタートから勢い保ったまま突っ走ります。結婚生活で直面する日常的なネタを掲げつつも、オフビート感たっぷりに描かれる暴走模様に終始圧倒されました(いづき/ブログ「オトコでも読める少女マンガ」管理人)
■ジョージ朝倉ならではの、ワイルドなのにセンシティブな魅力たっぷり(渡辺水央/ライター)
■ジョージ朝倉の最新作ということで期待値を高く持っていましたが、それを裏切らない独特のテンポのよさ、男性・女性それぞれの純情を描く作風は健在で、飽きることなく非常に楽しく一冊読みきることができました。続きがあるなら楽しみに待ちたい(なす/CDショップ店員)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!



第5位 (58ポイント)

『あなたのことはそれほど』 いくえみ綾

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『あなたのことはそれほど』
いくえみ綾 祥伝社

医療事務の仕事をしている人妻・美都はある日、初恋の相手・有島と再会し男女の仲となる。有島にも妻がいて、2人はダブル不倫の関係に。
美都と夫、有島とその妻という4人の視点で描かれた序盤から、第2巻ではいよいよ“直接対決”が始まり、息を呑む展開に注目が集まりました。

オススメボイス!

■主要人物全員がほとんど自分のことしか考えていないという世にも恐ろしいW不倫マンガ。小熊がマジ気持ち悪くて最高! いまだくわしくは描かれていない有島の過去と内面が今後の読みどころか(小田真琴/女子マンガ研究家)
■W不倫がテーマの作品の2巻。もう4人が絡み出すという展開の早さに驚き。不倫によって壊れる家庭と淡々と日常を過ごす家庭……、この後ハッピーエンドにはならないと思われるが、ドロドロさをどこまで描いてくれるのかが楽しみ(小林美姫/フリーエディター、ライター)
■W不倫がバレた。その時各々の妻・夫の心情をリアルに丁寧に描き込んでいる。浮気経験者なんかに読んでほしい一冊(紀伊國屋書店新宿本店/書店員)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!



第6位 (54ポイント)

『恋と病熱』 磯谷友紀

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『恋と病熱』
磯谷友紀 秋田書店

“ひとりっ子”があたり前となった世界での“兄弟姉妹”をテーマにしたオムニバス作品。自分に兄がいると知って、激しく嫌悪感を抱く娘。兄弟姉妹のタブーに反対する活動を行っている姉弟。同じ世界観のなかでそれぞれの物語が展開する。
血縁という一般的なテーマで独創的な世界観を描き、人間の根本に迫った意欲作と評価されました。

オススメボイス!

■ここはいったいどこなのだろう? 時代も国もよくわからないままに物語は進むのだが、不可思議な少子化現象は現代日本のカリカチュアのようにも見えるし、全然違うようにも感じる。この浮遊感、宙吊り感たるや。怪しくて魅力的な世界を磯谷先生は鮮やかに創出した(小田真琴/女子マンガ研究家)
■社会の規範に苦しんでいる人たちがそのなかで安心できる居場所をつくりたいという寓話になっていて、恋人でも夫婦でも友人でもない感覚が心地よい(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)
■兄弟がほとんど生まれることがなくなった架空の世界という装置で、私たちの暮らす世界の家族の「当たり前」を「本当にそう?」と逆に照らし出す。素朴でかわいい絵柄で、人間の業まで踏み込もうとする作家の挑戦が結実した意欲作(川原和子/マンガエッセイスト)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!

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