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8月14日は「アーネスト・トンプソン・シートン(博物学者)の誕生日」 『シートン動物記』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/08/14


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

8月14日はアーネスト・トンプソン・シートン(博物学者)の誕生日。本日読むべきマンガは……。


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『小学館学習まんがシリーズ シートン動物記』
姫川明(画) アーネスト・トンプソン・シートン(著) 富田京一(監修) 小学館 ¥750+税


1860年8月14日、イギリスのサウス・シールズで、アーネスト・トンプソン・シートンが生まれた。
彼は博物学者・作家・画家と多方面で活躍し、その代表作『シートン動物記』は、今もなお読み継がれる名作である。
今日は、その中でも著名かつ人気の高い4作をセレクトしたコミカライズをご紹介したい。

取りあげられているのは「ロボ カランポーの王」「サンドヒルのオジカの足跡」「スプリングフィールドのキツネ」「白いトナカイの伝説」。
まずは巻頭の「ロボ カランポーの王」、狼王ロボのストーリーを簡単にご紹介しよう。
ある日、カナダにいたシートンのもとに、知人の実業家から一通の手紙が届いた(シートンの出生地はイギリスだが、幼少時にカナダに移住している)。
家畜が狼に襲われて困っているから助けてほしいといわれ、シートンは知人のいるニューメキシコ州へ飛んだ。
調べてみると、年を取った狼「ロボ」が彼らの王として群れを束ね、そのずば抜けた頭のよさで人間を翻弄していることがわかった。
そしてシートンは、狼王ロボの追跡を開始する――。

この「ロボ」だけにかぎらず、どのストーリーも、動物の視点を大切にし、その気持ちを描き出したことで、私たちの心に強く訴えかける作品となっている。
また『シートン動物記』は古くからたくさんのコミカライズがあるが、今日ご紹介する著者・姫川明氏は、その生き生きした線で動物の生命力、魅力を見事に表現しており、誌面からもエネルギーが伝わってくるようだ。
また最後の「白いトナカイの伝説」については、ほかの3作とタッチを変えており、そのせいもあって影絵か切り絵のようなファンタジックな世界がいっそう際立っている。

一読後は、動物に対してもっと真摯に向きあいたい、そんな気持ちにさせてくれる作品だ。
ぜひあなたも本作を手に取って、それを実感していただければと思う。



<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」

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