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『あさめしまえ』第5巻 北駒生 【日刊マンガガイド】

2015/10/12


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『あさめしまえ』


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『あさめしまえ』第5巻
北駒生 講談社 ¥581+税
(2015年9月11日発売)


朝ごはん、食べていますか?

『あさめしまえ』の主人公・日高元(ひだか・げん)は、朝ごはん食堂「アサメシマエ」を営む20代男子(バツイチ・子持ちの早夜子さんに片思い中)。
「アサメシマエ」は、両親の離婚により、朝ごはんに飢えていた元に「ひとくちごとに からだから 朝日がのぼる」ような朝ごはんを、中学から高校までの6年間、毎朝食べさせてくれた朝ごはん食堂。
先代の訃報からまもなく、元は「アサメシマエ」を受け継ぐと決心。

それぞれの夜を越えて朝にたどりついた人たちに、おいしい朝ごはんを食べてほしくて、朝ごはん食堂「アサメシマエ」、今日も元気に開店です!

さてさて、第5巻のおしながきも盛りだくさん。
茶碗蒸し、レンチンだし、鯛めし、「アサメシマエ」和定食、鯛刺しの昆布締め、チョコナッツマフィン、ちりめん山椒、オムキャベ焼き、重ね煮。
どれもこれも、心と体を目覚めさせてくれる、おいしくやさしい朝ごはん。5巻では、いびつな家族がいっしょに朝ごはんを囲みます。

元を置いて出て行った日、味のしないサンドイッチをかじっていた母親。それからの数年間は、ひとりで炊くごはんに「いただきます」と手を合わせながら、思いだすのは元の顔ばかり。
再会した元と母親は「アサメシマエ」で朝ごはんを囲みながら、会えなかった時間を交換し合います。「アサメシマエ」のお客さんの話、友だちの話、そして、家で食べるごはんの話――。

母親と朝ごはんを食べながら、元がいちばん言いたい言葉が、ゆっくりあふれだしてくる。
そっくりな顔をした母と息子にやって来る新しい一日。始まりはやっぱり、朝ごはん。

元と母親のほかに、元の思い人・早夜子さんと元夫の晴彦にも、朝ごはんを通じて新たな展開が見えてきます。
さらに、元の母親と一緒に住んでいる(?)料理人、まひるの登場により、「アサメシマエ」は2人体制に。
物語は、さらに転回していきそうな予感です。

登場する朝ごはんはすべてレシピつき。
朝ごはんが人をつなぐ物語「あさめしまえ」を読んで、あなたも大事な人と、朝ごはんを食べてみてはいかがでしょうか。



<文・片山幸子>
編集者。福岡県生まれ。マンガは、読むのも、記事を書くのも、とっても楽しいです。

単行本情報

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