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『左門くんはサモナー』 第9巻 沼駿 【日刊マンガガイド】

2017/06/10


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『左門くんはサモナー』

  
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『左門くんはサモナー』 第9巻
沼駿 集英社 ¥400+税
(2017年5月2日発売)


天才召喚士なんだけれども、人間的にはクズ極まりない左門召介。
とても優しい善人で通称“仏”な少女、天使ヶ原桜。
2人を中心とした、悪魔召喚コメディの第9巻目。

左門くんのことが好きで、天使ヶ原さんの友人でもある、最強の悪神アンリ・マユ。
彼女が、地獄の3大支配者のひとりベルゼビュートに拉致されてしまい、左門たちが救出に向かう話が描かれる。
コメディパートで仲よくしている“赤き竜の六柱”と呼ばれる悪魔たち。
今回は支配者であるベルゼビュートの命令を受けているため、左門の敵にならざるをえなくなっている。

なかでも、この作品でのメインキャラのひとりであるネビロスとの対決は、この作品の大きな転換点だ。
彼は左門が幼い頃に召喚した、悪魔の少将。
「僕に戦い方を教えて下さい 倒したい悪魔がいるんです」
幼い左門が倒したかった相手は、憧れていたアンリ・マユ。人間の子どもが到底敵う相手ではない。
だからネビロスは「悪神(アンリ)に挑む前にまず俺を超えてみろ」と、幼い左門にいった。

ジュブナイルには、師匠として導く存在が欠かせない。
ネビロスは、普段は左門のおちょくられ役の立ち位置。
しかし、ネビロスが彼の無謀な勝負を何度も潰してきたから強くなったのであって、実質的な師匠だ。
左門は彼との戦いのなかで、右目を失っている。

師匠はいずれ超えられる存在。
第9巻のネビロスと左門の戦いは、乗り越えねばいけない壁だ。
彼が成長するたびに、いっしょにいる天使ヶ原の考え方も変わってくる。
「これは私が地獄に堕ちるまでの物語である!!」
スラップスティックな展開のなか、第1巻のこのモノローグが、じわじわとかたちになってきている。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

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