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2月6日はブログの日 『となりの801ちゃん』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/02/06


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『となりの801ちゃん』第1巻
小島アジコ 宙出版 \1,000+税


2月6日はブログの日。「2(ブ)」と「6(ログ)」の語呂合わせで、2007年にサイバーエージェントが制定した。
自社が運営するアメーバブログを普及させるための、仕掛けの一環だったのだろう。ちゃんと日本記念日協会に認定を受けているとのことだ。

90年代後半のインターネット黎明期から個人のサイトで日記を公開している人は多かったが、2000年代初頭からホームページ制作ソフトがなくても、レンタルツールで簡単にウェブログ=ブログを開設できるようになり、爆発的に普及。2006年の時点で日本のブロガーは2500万人を突破したと総務省から発表された。

思い返してみると、2006年前後のブログブームは本当にすごかった。
眞鍋かをりのようにブログ(04年開設)で人気に火がつき、グラドル枠から文化人枠へ昇格するようなタレントが現れ始めたのもこの時期だ。
余談だが筆者はこの時期に「このマンガがすごい!」の亜流ともいえる「このブログがすごい!」という年度版の本に参加しておりました。残念ながら2005年版と2006年版の2年で終了しちゃいましたが……。

加熱するブログブームは当然のごとくマンガ界にも波及。なかでもスマッシュヒットとなったのが、小島アジコの『となりの801ちゃん』だ。
ごく普通のサラリーマンでライトなオタクのチベくん(小島アジコ)×筋金入りの腐女子である801ちゃん、このカップルが織りなす磁場の狂った日常が4コマで描かれる。

特筆すべきは、普段はキュートな人間の女の子である801ちゃんが、“素敵なサムシング”を発見したとたん、背中のチャックが割れて“中身”が飛び出すこと。
この奇妙な生き物こそ、京都市北区にある御薗橋801商店街に実在するマスコット“801ちゃん”なのである。

京都名産の賀茂ナスをイメージして作られた独特の風貌と801(やおい)という3文字がネット上の喰いつきを誘い、そのまま彼女の分身(本体?)として小島が使用したことからすべては始まった。
このように出発点こそパロディではあったが、のちに商店街公認となり、互いの知名度が上昇するという幸せなコラボとなった。

カップルモノではあるが「リア充爆発しろ!」的エピソードは少なく、あらゆる場所で“掛け算”を始める801ちゃんの暴走が人気を博し、2006年12月には早くもコミックス化。3巻では2人の結婚が発表された。
なお、801ちゃんが出産して以降のエピソードは、『となりの801ちゃん+』としてリスタートしている。妊娠発覚時、むこう数年はテニミュやコミケに出かけられないと落ちこみかけるも、そのうち子連れでヒーローショーを堂々と観に行けることに希望を見出す801ちゃんのブレのなさには脱帽である。

『となりの801ちゃん』の成功以降、ブログ発のエッセイマンガが書籍化することは珍しくなくなった。
一方でブログブームはすっかり沈静化し、ツイッターやフェイスブックのようなSNSが主流となっている。ネットの広大な海から、今度はどんな形で人気マンガが出現するのだろうか。



<文・奈良崎コロスケ>
68年生まれ。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。中野ブロードウェイの真横に在住する中央線サブカル糞中年。4月4日公開・松尾スズキ監督『ジヌよさらば~かむろば村へ~』の劇場用プログラムに参加します。
「ドキュメント毎日くん」

単行本情報

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