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『一週間フレンズ。』第7巻 葉月抹茶 【日刊マンガガイド】

2015/05/17


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『一週間フレンズ。』第7巻
葉月抹茶 スクウェア・エニックス \476+税
(2015年4月22日発売)


1週間で親しい友だちとの記憶がリセットされてしまうヒロイン・藤宮香織。そのため他人と関わることを避けていた彼女に、「俺と友達になってください」とひたむきに声をかけつづける長谷祐樹。
彼の親友でクールではっきりしたもの言いの桐生将吾、クラスメイトで天然でもの忘れがひどい山岸沙希の4人を中心に、藤宮が少しずつ記憶を取り戻せるようになっていく前半部。
つづく後半部では、彼女の幼なじみで小学校のときに転校した九条一の転入を契機に、物語は藤宮が記憶を失うようになったきっかけへと踏みこんでいく。

昨年2014年にはアニメ化もされ人気を博した本作も、この第7巻でついに完結。
コマ割りは4コマ形式(ないし1ページマンガ形式)と一般的なストーリー形式が混在するつくりになっていたが、この第7巻の後半ではすべてがストーリー形式で進行し、過去を掘り下げていくシリアスな展開を盛り立てていく。

6巻のラストでは、藤宮さんと九条との過去の経緯を知った長谷くんが、2人を繋ぎ合わせる役目に徹すると決めてしまうなど、天使であるところの藤宮さんの笑顔が見たい系読者(あるいはそんな藤宮さんにゴミを見るような目でさげすまれたい系読者)にはもどかしい展開が続いたが、安心してほしい、ここには、屋上という2人が思い出を培ってきた場で、『一週間フレンズ。』というタイトルに(7巻=1週間/7日間という点も含め)ふさわしいラストが待っている。



<文・高瀬司>
批評ZINE「アニメルカ」「マンガルカ」主宰。ほかアニメ・マンガ論を「ユリイカ」などに寄稿。インタビュー企画では「Drawing with Wacom」などを担当。
Twitter:@ill_critique
「アニメルカ」

単行本情報

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