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4月2日は小泉八雲(作家)がアメリカで『怪談 (Kwaidan)』を刊行した日 『雪ノ女』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/04/02


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

4月2日は小泉八雲が『怪談』を刊行した日。本日読むべきマンガは……。


YUKInoONNA_s

『このマンガがすごい! comics 雪ノ女』
相澤亮 宝島社 ¥800+税


明治時代、アメリカ合衆国の出版社の通信員として来日したことをきっかけに日本文化に触れ、英語教師を務めるかたわら欧米に日本文化を紹介する著作を数多くものしたラフカディオ・ハーンこと小泉八雲が、最晩年の1904(明治37)年4月2日にアメリカで刊行したのが、怪奇文学作品集『怪談(Kwaidan)』だ。
八雲の妻である節子(セツ)から聞いた日本各地に伝わる怪異譚を再話し、これらを17編の怪談に編纂して高尚な文学作品として世に送り出したもので、今でも世界各地で多くの人々に愛読されている。

そのなかの一編、「雪女」をモチーフにして生まれたマンガが2015年12月に発売された『雪ノ女』である。

自衛官の酒井は、演習中のある夜、雪山で遭難したところ、白く美しい雪女に出会った。同僚の松島は凍死してしまうが、酒井は雪女の慈悲で一命をとりとめる。
下山した彼は、数カ月たったある雨の日、ずぶ濡れで路傍に座りこむ女性と出会う。「ゆき」と名乗るその女性は、あの雪の夜に出会った雪女に似ていて……。

「異類婚姻譚」という民話のひとつの類型を現代にシフトし、水墨画のようなタッチで淡々と、しかし情緒的に描く著者・相澤亮は、2015年の宝島社のマンガ新人賞、第6回「このマンガがすごい!大賞」で最優秀賞を受賞した新鋭。

「怪談」はなにもおそろしい因縁話ばかりとはかぎらない。それらは時として人間の愚かしさに戦慄し、生の困難に自分を重ねて涙する、絶妙にエモーショナルな物語となるのだ。

誤解を恐れずに言うなら、『雪ノ女』は、現代に生きる“泣ける怪談”である。



<文・富士見大>
編集・ライター。特撮のあれこれやマンガのあれこれに携わる、動物メカ愛好家。『別冊宝島2394 仮面ライダー』や、間もなく発売の『別冊宝島 『仮面ライダー』伝説の10人ライダー総特集』にも参加しています。

単行本情報

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