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『能面女子の花子さん』 第2巻 織田涼 【日刊マンガガイド】

2017/01/25


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『能面女子の花子さん』


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『能面女子の花子さん』 第2巻
織田涼 講談社 ¥581+税
(2017年1月6日発売)


デビュー作にして『このマンガがすごい!2017』オンナ編19位にランクイン。注目を集めるなか、待望の2巻が発売に!
人前では能面をつけて過ごさなくてはならない決まりの、厄介な家に生まれついた花子さん。
暗がりで会いたくないホラーな見た目に反し、性格はお茶目で優しくてとびきりキュートだ。

花子の内面のかわいらしさをいち早く見抜いたクラスメートの香穂ちゃん、花子に想いをよせる幼なじみのけんちゃん、そして花子(の能面?)にひと目ぼれしたイケメン能楽師の三郎さん……第2巻はこの3人と花子を中心とした学校外でのエピソードが多く描かれ、花子のプライベートにより突っこんだ内容に。 しかし、1話12ページの短さなのだが、どの話もじつに内容が濃い。

本作は単に「能面女子」の見た目のおもしろさで引っぱるコメディにあらず。
もちろん基本はコメディで笑えるシーン満載なのだが、人と違った宿命を背負った女の子のしなやかな心根に触れてグッときてしまうことも。

花子は能面をつける義務があるだけで、能楽にはまったく興味がない。
だが、現役能楽師の三郎の登場や、花子の担任・北山先生が能にハマってしまうという展開からも、「能面」が一発ギャグのネタでないことはうかがいしれる。
気軽に楽しみつつ、ストーリーに仕込まれたメッセージをキャッチしながら読んでいきたい作品だ。かた苦しいことはともかく、面の角度によって表情が変わって見える妙……それこそ能楽の舞台さながらの「演技」に迫る丹念な描きこみを堪能しよう!



<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
ブログ「ド少女文庫」

単行本情報

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