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TVアニメ『3月のライオン』レビュー!実写映画化も決定の超注目作!! あの『まどか』新房昭之監督&「シャフト」でアニメもすごい!【あのアニ】

2016/09/18



「あの話題になっているアニメの原作を僕達はじつは知らない。」略して「あのアニ」。

アニメ、映画、ときには舞台、ミュージカル、展覧会……などなど、マンガだけでなく、様々なエンタメ作品を取り上げていく「このマンガがすごい!WEB」の人気企画!
そう、これは「アニメを見ていると原作のマンガも読みたいような気もしてくるけれど、実際は手に取っていないアナタ」に贈る優しめのマンガガイドです。「このマンガがすごい!」ならではの視点で作品をレビュー! そしてもちろん、原作マンガやあわせて読みたいおすすめマンガ作品を紹介します!

今回紹介するのは、TVアニメ『3月のライオン』

「このマンガがすごい!」本誌オトコ編でもたびたびランクインしてきた大人気作『3月のライオン』が、満を持してアニメが放送開始予定! 来年には実写映画化も決まっており、しかも、アニメはNHK総合テレビでの放送なので、日本全国で、テレビで見られるのもうれしいかぎりだ!

さて、原作について解説すると、ジャンルは「将棋界と下町を舞台にした青春もの」。
主人公の桐山零は17歳ながら中学生の時からプロ棋士として活躍し、天才の呼び声も高く若手の期待の星、という存在だった。しかし零は家族を事故で亡くしており、零は深い孤独を抱えていた。

15歳でプロ棋士となった少年・桐山零が主人公。華々しいデビューをしたものの、高校生となった現在の彼に、かつての輝きはなく……。

15歳でプロ棋士となった少年・桐山零が主人公。華々しいデビューをしたものの、高校生となった現在の彼に、かつての輝きはなく……。

ひとりで東京の下町に暮らしていた零だったが、川本家のあかり、ひなた、モモの3姉妹に偶然出会ったことをきっかけに、「何もなかった」自分を脱し、自分自身を取り戻していく──。そう、この『3月のライオン』は棋士たちの熱い勝負の世界だけでなく、少年の成長の物語でもあるのだ。

本作はテンポがよく、コミカルなシーンもいっぱい。著者・羽海野チカ先生はマンガ『ハチミツとクローバー』でも大ヒットを飛ばしており、青年誌連載ながらも柔らかな雰囲気を持つ紙面で女性読者も魅了している。

アニメで主人公・桐山零を演じるのは、『鉄血のオルフェンズ』三日月・オーガス役で主役を務め、大注目の河西健吾さん。姉妹のお母さんがわりで料理上手な川本あかり役には茅野愛衣さん、活発でしっかり者の中学生女子・川本ひなた役は花澤香菜さん、そして元気いっぱいな幼稚園生の川本モモ役は久野美咲さん、と旬な実力派声優が集まった。期待が高まるキャスティングだが、どんなかけあいになるのか気になるところだ!

零、川本3姉妹だけでなく、個性あふれる魅力的な棋士たちを演じるキャストにも注目! あのアニメ『ハチクロ』出演者も!?

零、川本3姉妹だけでなく、個性あふれる魅力的な棋士たちを演じるキャストにも注目! あのアニメ『ハチクロ』出演者も!?

アニメーション制作は『魔法少女まどか☆マギカ』『〈物語〉シリーズ』など、話題作を多く手掛けている“あの”シャフト! 画面づくりのセンスのすばらしさには定評があり、原作のキュートな人物や小物がどのように描かれるのか、特に3姉妹の祖父が切り盛りする和菓子屋・三日月堂のレトロなたたずまいや商品の数々、かたや盤上の緊張感、さらには零たちの表情がどんなハイクオリティ&スタイリッシュな演出で描かれるのか……画面すべてが見どころになりそうだ。

さらに注目はオープニング曲とエンディング曲を手がけるBUMP OF CHIKEN。
BUMP OF CHIKEN、ということは……? そう、ファンならピンときましたよね?
なんと、エンディングには「ファイター」が決定しているのだ! 「ファイター」はBUMP OF CHIKENが『3月のライオン』に呼応してつくった楽曲。そして羽海野チカ先生はその「ファイター」を聴き、同タイトルのエピソードを描きおろしている(単行本11巻に収録)。お互いへのリスペクトによる魅惑のコラボレーション、そのなかで生まれた名曲がエンディングに採用されたのだ。
またオープニングは同じBUMP OF CHIKENによる書き下ろし曲「アンサー」で、再度のコラボレーションとなる。これは、ファン大満足の仕掛け!

BUMP OF CHICKENが、『3月のライオン』のために書き下した曲「ファイター」のCDが付いた特装版は第10巻。発売当時、話題となった!

BUMP OF CHICKENが、『3月のライオン』のために書き下した曲「ファイター」のCDが付いた特装版は第10巻。発売当時、話題となった!

このアニメ化、それこそ将棋でいえば、王将のごとく全方位に向かうべくつくられている……といえるのではないだろうか? 
まずはアニメの放送開始まで、指折り数えて待つ日が続きそうだ!


TVアニメ『3月のライオン』を観たあとに……

何を隠そう、「このマンガがすごい!WEB」は、マンガの情報サイト! そんなわけで、TVアニメ『3月のライオン』をさらに楽しみたいアナタに、読んでほしいマンガを紹介しちゃいますよっ。


『3月のライオン』羽海野チカ

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『3月のライオン』第1巻
羽海野チカ 白泉社 ¥467+税
(2008年2月22日発売)

原作はこちら。とにかく川本3姉妹のかわいさを堪能すべし! 
巻が進むにつれ、零が不器用なりに、3姉妹を本当の家族以上に支えようと奔走する姿に泣けてくる(同時に、空回りぶりにも)。
また、アクの強い棋士たちに揉まれ、学校での理解者との交流で、停滞していた零が変わっていく過程も読みごたえあり。将棋にくわしくなくても楽しめるが、2巻に収録されている、ひなたとモモに将棋を教えるエピソードでは、零の“心友”・二海堂の「超カワイイ指導方法」によってルールを覚えたくなること必至なので、予習のきっかけになりそう(その指導方法はぜひマンガでチェック!)。
プロ棋士の先崎学が将棋監修を務め、解説もコラムも興味深く読める。にぎやかでおいしそうなごはんシーンも多数なので、空腹時にはご注意を!


『ひらけ駒!』南Q太

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『ひらけ駒!』第1巻
南Q太 講談社 ¥543+税
(2011年3月23日発売)

こちらはアマチュア将棋を軸に、母と息子の関係を活写した南Q太先生のマンガ。
将棋に熱中し始めた10歳の息子・菊池宝(きくち・たから)と、彼を見守るシングルマザーらしき母が主役の物語。将棋を通して宝が年の違う仲間やライバルを得ていく姿や、軽い気持ちで団体戦に出た母が自身の勝ちへの情熱を自覚する瞬間など、「子育て終わりかけ」のかけがえのない時間がなにげなく、しかし丹念に描きだされている。
女流棋士たちにもスポットが当たり、それぞれに美しく、時には男性棋士より残酷な一面を見せるのにもゾクゾクしますよ。


アニメ情報:『3月のライオン』

■放送情報
2016 年10 月8日(土)23時よりNHK 総合テレビにて放送
※放送時間は変更となる場合がございます。

■原作
原作:羽海野チカ(白泉社 ヤングアニマル連載)

■CAST
桐山零:河西健吾
川本あかり:茅野愛衣
川本ひなた:花澤香菜
川本モモ:久野美咲
二海堂晴信:岡本信彦
幸田香子:井上麻里奈
高橋勇介:細谷佳正
島田開:三木眞一郎
三角龍雪:杉田智和
松本一砂:木村昴
川本相米二:千葉繁
幸田柾近:大川透
林田高志:櫻井孝宏
ほか

■STAFF
監督:新房昭之
キャラクターデザイン:杉山延寛
美術設定:名倉靖博
美術監督:田村せいき
音響監督:亀山俊樹
音楽:橋本由香利
アニメーション制作:シャフト
製作:「3月のライオン」アニメ製作委員会

■音楽
OPテーマ 「アンサー」(BUMP OF CHICKEN)
EDテーマ 「ファイター」(BUMP OF CHICKEN)

■公式サイト
3lion-anime.com/

■NHK番組HP
http://www.nhk.or.jp/anime/3lion/

■公式twitter
@3lion_anime



<文・和智永 妙>
「このマンガがすごい!」本誌やほかWeb記事などを手がけるライター、たまに編集ですが、しばらくは地方創生にかかわる家族に従い、伊豆修善寺での男児育てに時間を割いております。

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