ユーモア・エッセイ『どくとるマンボウ』シリーズなどでおなじみの北杜夫が自身をモデルに書いた同名小説が、ついに映画化!
実写化に挑んだのは、『探偵はBARにいる』シリーズの脚本・プロデューサー、須藤泰司。
主演に『探偵はBARにいる』シリーズの松田龍平、監督に『天然コケッコー』(2007)、『苦役列車』(2012)、ドキュメンタリードラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』(2015)、と話題作を多数手がける山下敦弘を迎え、この秋、11月3日(木・祝)より全国ロードショー!!
10月5日、映画『ぼくのおじさん』の完成披露試写会が、丸の内TOEI(中央区銀座)にて行われた。
本作の指揮をとった山下敦弘監督、松田龍平、真木よう子、大西利空(子役)、戸次重幸、小菅汐梨(子役)の豪華キャストも登壇した、完成披露試写会のレポートを、さっそくお届けする。
<STORY>
学校の作文コンクールで「自分のまわりにいる大人」をテーマに、作文を書くことになった小学4年生の“ぼく”こと、春山雪男。
雪男には、おじさんがいる。大人のクセにお小遣いはくれないし、勉強も教えてくれない、ドジで運動神経0で、いつも万年床でマンガばかり読んでいる、ボサボサ頭の居候。
困りはてた雪男は、このおじさんをテーマに「ぼくのおじさん」という作文を書きはじめるのだった――。
始終なごやかな雰囲気に包まれた完成披露試写会
「おじさん」役を務めた松田龍平さんが第一声で、
「15歳からこの仕事をやらせてもらっていますが、とうとう『おじさん』の役が来たかという感じで、感激しています。」
と意気込みを語った。
松田さんが演じる「おじさん」の、原作者・北杜夫の世界観を引き継いだ、少し抜けていて、それでいて魅力的な身近な大人のイメージは、すばらしい。
続いて、
「利空は最近(映画の)宣伝などでいっしょだったんですが、きょうはちょっとおめかしして、素敵ですね。しーちゃんは、かわいいですね。」
とほめる松田龍平(写真左)さんに、照れた様子の大西利空くん(写真中央)と小菅汐梨さん(写真右)。
利空くんは、劇中も含めほんとうにかわいいのだ。
ちょっと疲れた現代人は、この映画を見ていやされるに違いない。
久しぶりの再会について問われ、登壇者みなが「元気でよかった」と喜びの声を伝えあった。キャスト陣の仲むつまじい雰囲気に、会場中が笑顔に包まれた。
撮影の思い出を聞かれ、ハワイ生まれで、英語がペラペラのヒロイン役を演じた真木よう子さんは、「英語のシーンは、何回も練習しました。」と、撮影の苦労を語った。真木さんの流暢な英語にも注目したい。
完成披露試写会には、子どもの姿も多く見られ、本編上映中は子どもたちの笑い声があちこちで聞こえてきた。映画の公開は、11月3日(木・祝)。
子どもも大人も楽しめる映画、ぜひ家族で足を運んでほしい。