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6月11日は「梅酒の日」 『海街diary』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/06/11


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

6月11は梅酒の日。本日読むべきマンガは……。


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『海街diary』 第1巻
吉田秋生 小学館 ¥545+税


今年の入梅は本日6月11日(年によって、6月10日の場合も)である。
古来は梅雨入りの時期とされていたこの日は、「梅酒の日」でもある。 原料の青梅の収穫がピークになること、蒸し暑くなっていく時期に、梅酒を飲んで元気になってもらいたいとの願いから、女性に支持されるポップな梅酒のCMでも知られるチョーヤ梅酒株式会社が定めた。

梅酒は、氷砂糖やホワイトリカーで漬ける手づくりも根強い人気を誇る。家で親がつくっていたのを味見したのが初めてのお酒体験、という人も多いのでは。
歴代の「このマンガがすごい!」オンナ編で、ランクインの常連である大人気作『海街diary』でも、家の歴史を象徴するように梅酒が登場する。

鎌倉の古い家で暮らす香田家の三姉妹のもとに、母親違いの中学生の四女・すずがやってきた。
ある夏の日、三女の千佳がすずに、庭の梅の実で漬けた自家製の、薄い梅酒をすすめたつもりが、それは酒豪の次女・佳乃が焼酎をたっぷり入れたものだった。倒れたすずは以前の家族への怒りを噴出させ、ひと騒動を巻き起こしたものの、これをきっかけにすっかり姉妹として打ち解けていく。

季節は巡り、庭の梅の木から、すずはサッカー部の男子・風太やマサとともに実の収穫を行うことに。長女の幸はその実で、梅酒だけでなく、すずが飲めるようにと梅のサワードリンクもつくる。
この木は、三姉妹の実母の誕生祝いに植えたものだという。その母は再婚し家を出たため疎遠になってしまっているが、木は毎年実をつけ、この家とともにある。
その母にも、幸の手から祖母が漬けた10年ものの梅酒が渡されたのだが……。彼女が感慨深くそれを飲んでいるかは、ちょっとわからない。

さらに年月がたち、すずの遠方への高校入学の話が持ちあがるなど、四姉妹がそれぞれの道を進むことが示唆されている。
梅酒は丁寧に手をかければ、年数がたてばたつほど熟成されてまろやかになる。
自分がとった梅で姉が漬けた酒を、大人になったすずがおいしく飲める頃、香田家の四姉妹はどんな歴史を刻んでいるのだろうか?
いよいよ夏間近の、湿度の高い夜には、梅酒と情趣あふれるマンガがよく似合う。



<文・和智永妙>
「このマンガがすごい!」本誌やほかWeb記事などを手がけるライター、たまに編集ですが、しばらくは地方創生にかかわる家族に従い、伊豆修善寺での男児育てに時間を割いております。

単行本情報

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