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9月19日は「世界海賊口調の日」 『万祝』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/09/19


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

9月19日は世界海賊口調の日。本日読むべきマンガは……。


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『万祝』 第1巻
望月峯太郎 講談社 ¥533+税


今日9月19日は「世界海賊口調の日」に定められている。
もともとは1995年にオル・チャンバケット(本名 ジョン・バウア)とキャップン・スラッピー(本名 マーク・サマーズ)の2人がオレゴン州で始めたパロディ記念日だったが、今では世界中に広まりつつあるイベントだ。

この日はだれもが「海賊語」で会話をする記念日のこと。
「海賊語」とは、海賊たちが使っていた荒っぽい言葉づかい……らしいが、あまり言語学的に厳密にやっているわけではなく、1950年のディズニー映画『宝島』で使われていたような言葉づかいでOKのようで、あいさつで「アホイ!」といったり「ウラー」と叫んだりする程度でも大丈夫なようだ。

さて、海賊を題材にしたマンガ作品といえば、なにも『ONE PIECE』だけではない。
『ドラゴンヘッド』などでおなじみの望月峯太郎(現・望月ミネタロウ)の『万祝』は、現代の日本を舞台にしていながら、海賊が出てくる作品だ。

主人公の大和鮒子(やまと・ふなこ)は、亡き母の「強くなってね」の遺言を拡大解釈して、格闘技最強に育ってしまった高校1年生女子。
伝説の漁師だった祖父の家で、父と2人暮らしをしていたが、ある時カトーという名の下宿人を招き入れることに。すると家は何者かに荒らされ、さらにフナコは拉致され、気がついたら洋上に……。
どうやら祖父が宝の地図を残しており、それが騒動の発端となっていく。
ちなみに、フナコの回想シーンに登場する祖父が羽織っている着物が万祝(まいわい)という。

今年の「世界海賊口調の日」は、『万祝』を読んで、西洋風ではない日本オリジナルの海賊語を使ってみてはどうだろう。



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでの漫画家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

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