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12月15日は力道山の命日 『空手バカ一代』を読もう! 【きょうのマンガ】

2014/12/15


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講談社漫画文庫『空手バカ一代』第1巻
梶原一騎(作)つのだじろう(画) 講談社 600+税


12月15日は、プロレスラー・力道山の命日である。
8日に赤坂のクラブで腹部を刺された力道山は、警察沙汰になるのをおそれて自宅で療養したが、やがて症状の悪化にともない入院。しかし15日には帰らぬ人となった。
日本中を熱狂させた戦後最大のヒーローは、わずか39年の生涯を閉じた。

力道山が登場するマンガといえば、原作・梶原一騎、作画・つのだじろう(のちに影丸譲也に交替)の、『空手バカ一代』だ。
極真会館の創始者である空手家・大山倍達を主人公とした、半自伝的作品……という位置づけだが、虚々実々の入り乱れる大河ロマンである。

若かりし日、アメリカ遠征に出た大山は、グレート東郷と全米各地を転戦する最中に、力道山と知遇を得る。両者は互いに影響しあい、尊敬しあうが、蜜月は長く続かない。
帰国後、力道山が「鬼の木村」こと柔道王・木村政彦と対立すると、大山は力道山と袂をわかち、木村側につく。そして作中では、力道山対木村の「昭和の巌流島決戦」の裏側が語られる。これにより「力道山によるブック破り」という、大山・木村史観が広く世間に喧伝されることになった。

この説は、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した増田俊也の長編ノンフィクション『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』でも採用されている。
『木村政彦はなぜ~』は2013年にコミカライズされ、『KIMURA -木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか-』のタイトルで、現在も「週刊大衆」にて連載中である。

2006年には、映画『力道山』も公開され、ようやく我々は力道山の実像に迫ることができるようになった。
その嚆矢は、やはり『空手バカ一代』であったと今にして思う。



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでのマンガ家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

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