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『はたらく細胞』第1巻 清水茜 【日刊マンガガイド】

2015/08/04


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『はたらく細胞』第1巻
清水茜 講談社 ¥600+税
(2015年7月9日発売)


本作は、体内で酸素や二酸化炭素を運ぶ「赤血球」や、細菌と戦う「白血球」などの細胞を擬人化して描く。

まるで天変地異でも起きたかのような花粉症の描写や、外界から侵入した異物や異質細胞を攻撃するはたらきを持つ「T細胞」の、成長物語を織りこんだインフルエンザとの戦いなど、読みものとしてダイナミズムあふれるおもしろさがある。

体内に侵入した異物を組織内で捕えて消化するアメーバ状細胞だが清楚な美女の「マクロファージ」や幼女スタイルで血管の損傷を防ぐ「血小板」、あるいはイケメン「白血球」の遊走など、本作を読む前と後とでは各細胞に対するイメージが変わってしまうに違いない説得力。

自分の身体にあんまり興味ない人にも読んでもらいたい。



<文・永田希>
書評家。サイト「Book News」運営。サイト「マンガHONZ」メンバー。書籍『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』『このマンガがすごい!2014』のアンケートにも回答しています。
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Twitter:@n11books

単行本情報

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