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『蟻の王』第1巻 塚脇永久(作) 伊藤龍(画) 【日刊マンガガイド】

2016/01/24


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『蟻の王』


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『蟻の王』第1巻
塚脇永久(作) 伊藤龍(画) 秋田書店 ¥429+税
(2015年12月18日発売)


かなりイカれた極悪ヤンキーたちも、その男だけには近寄らない……亜久里四郎(あぐり・しろう)は、あまたあるバイオレンス・コミックのなかでも破格の主人公といえそうだ。
端正な顔立ちの美形にして、視界に入る邪魔な野郎どもを完膚なきほどにたたきのめす真のワル。四郎に倒されたヤンキーは、トラウマがすごすぎて軒並み更正してしまうほどなのだ!

そんな四郎の身の上はちょっとワケありだ。
四郎は国家を牛耳る巨大財閥の長・六道鬼三郎(りくどう・きさぶろう)の隠し子なのである。ただし、世間的にはあくまで秘密の存在ゆえボロアパートでひとり暮らしをする身。

ところが、鬼三郎が死んだために、四郎は遺産相続の問題に巻きこまれることに。鬼三郎には3人の実子がおり、長兄が跡を継いだのだが、じつは鬼三郎と実際に血がつながっているのは四郎のみ。
六道家の兄弟たちは、なんとも邪魔な存在の四郎を膨大な金と権力にあかせてつぶしにかかろうとするが……!?

一方の四郎は、あらかじめ決まった“王”の席に座るなんて興味がない。
それより自分で兵を率いて“王”を倒すほうがおもしろいに決まってるとうそぶく男。
長らく六道家の相談役を務めてきた、見た目は穏やかな老紳士にして底の知れない武闘派・根古(ねこ)もいつしか四郎のカリスマ性にひかれていく。

ド派手で意外性にあふれる大立ち回りといい、続々現れるクセの強いキャラクターといいサービス精神満点。
同時発売の1、2巻を一気に読みきって……この先がとにかく楽しみでたまらない!



<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
ブログ「ド少女文庫」

単行本情報

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