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5月7日は博士の日 『カガクチョップ』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/05/07


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

5月7日は博士の日。本日読むべきマンガは……。


KagakuCHOP_s01

『カガクチョップ』第1巻
カヅホ ほるぷ出版 ¥570+税


1888(明治21)年の5月7日、伊藤圭介(植物学者)、小川健次郎(物理学者)、菊池大麓(数学者)をはじめとする25名の学者に日本初の博士号が授与された。
現在博士号は大学院の博士課程を修了後、国際会議と論文誌に博士論文を提出し学位審査に合格する必要があるが、当時は教育への貢献度を評価された名誉博士的なものだったという。

制定当初は法学、医学、工学、文学、理学の5種類のみだった博士号の種類も、専攻分野が細分化されるにつれ分類が増え、現在では理工系だけで64種以上、人文社会学系だけで100種ほどの博士学位が授与されている。
こりゃ、“全部の博士号を知っている博士博士”が必要ですぞ。

さてさて、現実世界ではかように細分化された博士だが、マンガに登場する博士は、科学はもちろん、医学、工学、理学、薬学など、すべてに長けたオールマイティーな存在であることが多い。
科学的探求心、あるいは個人的な興味に導かれるまま不思議な道具や薬品を作り出していく……。そんな限りなくマッドサイエンティストに近い博士こそが、マンガの博士像を代表する姿だろう。

そんな昔ながらの博士像に現在もっとも近いのが、本日ご紹介する『カガクチョップ』に登場する科学部部長・鈴園沙衣(すずぞの・さい)だ。

『カガクチョップ』は科学部部長の沙衣、クラス委員長の長倉蓮(ながくら・れん)、科学部部員の盛本雨柚(もるもと・うゆ)の3人を中心に描かれるカガクコメディ。
著者のカヅホは『キルミーベイベー』などで知られるギャグ作家。4コマ形式の『キルミー』に対し、『カガクチョップ』はショート形式のギャグ作品になっている。等身の低いほんわかした絵柄ながら、沙衣のトンデモ発明で大変な被害が発生したりする、少しブラックな笑いに満ちている。

科学部部長の沙衣はマッドサイエンティスト気質な女子高生。日夜研究と発明に余念がない。
科学室に日参して沙衣の発明品に食いつき、手痛い被害に巻き込まれるのがクラス委員長の長倉蓮。

ポイントは蓮が委員長でありながら成績の悪い、少々おバカなタイプなこと。そもそも沙衣とはクラスが違うのだ。
生来の生まじめさがあだとなったのか、自由放棄に危険な発明を繰り広げる沙衣を放っておけず、毎度騒動の引き金となってしまう。

そして、科学部部員でモルモットとして部長に重宝されているのが盛本雨柚。凍結、炎上、打撲、骨折と、毎回痛い目に遭いながらもすぐにそのことを忘れ、警戒心ゼロで部長の実験に付きあってしまう。

「犬サボテン」や「人工サンタ」など、ベースのわからぬ科学力でつくり出される発明品の数々が登場し、まさに底知れぬ博士っぷりが味わえる作品なのだ。
現在2巻までが発売されているが、5月12日に第3巻が発売されるので、興味を持たれた方はぜひチェックしていただきたい。



<文・秋山哲茂>
フリーの編集・ライター。怪獣とマンガとSF好き。主な著書に『ウルトラ博物館』『ドラえもん深読みガイド』(小学館)、『藤子・F・不二雄キャラクターズ Fグッズ大行進!』(徳間書店)など。4コマ雑誌を読みながら風呂につかるのが喜びのチャンピオン紳士(見習い)。

単行本情報

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