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5月30日は火星探査機「マリナー9号」が打ち上げられた日 『度胸星』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/05/30


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

5月30日は火星探査機「マリナー9号」が打上げられた日。本日読むべきマンガは……。


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『度胸星』第1巻
山田芳裕 小学館 ¥505+税


1971年のきょう、アメリカの火星探査機「マリナー9号」が打ち上げられた。
マリナー9号は5カ月半後の11月14日に火星に到達、地球以外の惑星軌道に乗った初めての探査機となった。
マリナー9号は翌年の10月27日まで約1年にわたって火星の観測を行い、鮮明な画像と大量のデータをゲット。大きな功績を残した。

それから45年の今日。にわかに火星ブームである。

火星に置き去りにされた宇宙飛行士の孤独な戦いを描いた映画『オデッセイ』に続き、『このマンガがすごい!2013』オトコ編で1位を獲得した『テラフォーマーズ』も実写映画化。
そして、この5月18日にはアメリカのロッキード・マーチン社が、2028年までに火星の軌道に有人宇宙基地を建設する計画を表明した。

そんな火星づいている今こそ読んでほしい名作を紹介しよう。山田芳裕の『度胸星』だ。
物語は人類がついに火星の大地を踏みしめるシーンから始まる。ところがそれは悪夢の始まりだった。
消息を絶った4人を救出するため、アメリカは世界中から新たなクルーを募集。日本でも多数の志願者がNASDAに集結した。

主人公はトラック運転手の三河度胸。とにかくまじめがとりえの21歳だ。
この度胸が過酷な訓練を仲間とともに乗り越えていくのが地上パート。
一方、火星パートでは、たったひとり残された宇宙飛行士のスチュアートが、謎の物体“テセラック”と対峙する様が描かれる。

肉体的にも精神的にも過酷で、宇宙飛行士になるにはここまでやらないといけないのかという、様々な試練に手に汗握る一方、無機質な立方体のテセラックという存在と宇宙の成り立ちにも迫る壮大なSF展開にワクワク。
もちろん、山田作品特有の豪快な構図と人間同士の熱いぶつかり合いも堪能できる。

ところがこの『度胸星』、掲載誌「週刊ヤングサンデー」の編集長交代にともなうリニューアルで打ち切りの憂き目に。一部で熱狂的なファンを獲得していたが、連載時は人気作品といえるほどではなかったのだ。
物語は、いよいよテセラックの正体が明らかになる……というころでジ・エンド。

ヤンサン2001年1号での連載終了後、ネットを中心に再評価の声がアチコチで上がるも、現在まで再開の話は出ていない。結果的に余韻を持たせたラストになってはいるが、度胸の戦いもテセラックと人類の対決もこれからが本番であり、連載終了から15年経った現在でも、書評サイトやアマゾンのレビュー等で「続きを読みたい!」という声が上がり続けている。
まったくもってすごいマンガだ。

明日、5月31日は約2年2カ月ぶりに火星と地球が最接近する。『度胸星』を読みつつ天体望遠鏡を覗いて、ぜひとも火星へ想いを馳せてほしい。



<文・奈良崎コロスケ>
中野ブロードウェイの真横に在住。マンガ、映画、バクチの3本立てライター。現在公開中の映画『殿、利息でござる!』の劇場用プログラムに参加しております。
観てね!

単行本情報

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