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7月10日は「ウルトラマンの日」 『ザ・ウルトラマン』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/07/10


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

7月10日はウルトラマンの日。本日読むべきマンガは……。


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『小学館コロコロ文庫 ザ・ウルトラマン』第1巻
内山まもる 小学館 ¥400+税


本日7月10日は「ウルトラマンの日」。
これは1966年のこの日に『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』というPR番組が放送されたことにちなむもの。『ウルトラマン』本編の第1話が放送されたのは、その翌週の7月17日ではあるのだが、「はじめてウルトラマンがお茶の間のテレビに登場した記念すべき日」である7月10日が「ウルトラマンの日」として制定されている。

とりわけ本年は、『ウルトラマン』放送開始からちょうど50年というアニバーサリーイヤーであるため、ここ数日は各種イベントも大盛況の真っ最中。
「このマンガがすごい!WEB」としてもお祝いの気持ちをこめて、本日は『ウルトラマン』の関連作品を紹介することにしよう。

さて、ウルトラシリーズはコミカライズ作品も非常に多く、なかには強烈な作家性を放っている作品も少なくない。
そんな数ある作品のなかでも、マンガ独自のウルトラマンワールドを創りあげた作品としては、内山まもるの『ザ・ウルトラマン』を忘れることはできないだろう。

本作はもともと、いわゆる外伝的な物語として、『ウルトラマンレオ』の放送終了直後からスタートしたもの(なので、ファーストエピソードの序盤では『レオ』での流れを踏まえて、セブンは登場していない)で、「ウルトラ兄弟」や「ウルトラの国」といった設定を最大限に活用していることが特徴。また、ゾフィーをはじめとしたウルトラ戦士たちに明確な性格づけがされており、それゆえに苦悩や葛藤、あるいは友情といった“人間臭さ”も色濃く描かれている。

しかし、何よりも印象的なのは、ジャッカル大魔王やパイレーツ星人といった邪悪な敵や、アーマーを装着したウルトラ戦士であるメロスといった、魅力的なオリジナルキャラクターたちだろう。
テレビシリーズの強敵怪獣たちとジャッカル大魔王らの関係性や、当時としては非常に異質であるはずのメロスと既存のウルトラ兄弟たちの親和性など、その描き方はみごとと言うほかはない。

そして、その熱い物語の数々が『レオ』終了後の映像作品の空白期間にもたらした功績は、非常に大きい。
ある世代の者たちにとっては、『ウルトラマン』への思い入れを強くしたのは、確実にこの『ザ・ウルトラマン』があったからなのである。

さいわい本作は、現在では電子書籍化も果たしており、非常に入手は容易な状況。シリーズの継続に大きな役割を果たし、また、近年の武装タイプのウルトラマンの先駆けとも言える本作を、今こそあらためて振り返っていただきたい。

そして本年は『ウルトラマン』50周年ということで、マンガの刊行物も目が離せない。
特に6月に刊行された、石川賢とダイナミックプロによる『ウルトラマンタロウ完全復刻版』や、7月下旬から刊行予定の楳図かずお『ウルトラマン完全版』などは、ぜひとも多くの人にご一読いただきたいところ。
いきなり野犬が内臓を食いちぎられるところから始まる、石川賢テイスト炸裂しまくりの『タロウ』など、あなたの知らない世界がそこにはあるかもしれません……。



<文・大黒秀一>
主に「東映ヒーローMAX」などで特撮・エンタメ周辺記事を執筆中。過剰で過激な作風を好み、「大人の鑑賞に耐えうる」という言葉と観点を何よりも憎む。

単行本情報

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