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『うどんの国の金色毛鞠』 第8巻 篠丸のどか 【日刊マンガガイド】

2016/11/19


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『うどんの国の金色毛鞠』


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『うどんの国の金色毛鞠』 第8巻
篠丸のどか 新潮社 ¥580+税
(2016年10月8日発売)


空き家となった実家を整理するため、故郷の香川県に戻った、アラサー・独身・彼女なしのウェブデザイナー・俵宗太。
家を処分し、すぐに東京へ戻るつもりだった彼だが、実家に居着いていた小さな化け狸のポコと出会ったことをきっかけに、帰郷して生活することを決める。
こうして生まれた不思議な親子(?)は、まわりの人たちにあたたかく見守られながら、ゆっくり、穏やかな日々を過ごしていく……。

アニメも好評放映中(動くポコが超カワイイ)の、読むとほっこりする子育て&地元再発見コミックの第8巻だ。

この巻で展開されるのは、これまでの舞台から少し離れた、瀬戸内海にある豊島・直島を舞台にしたストーリー。
民泊先にいた髭モジャモジャの個性的な外国人・ダニーと出会い、そのフランクかつオープンな行動に、初めてのカルチャーショックを味わうポコ。異文化交流の顛末や、いかに?

また、ポコが初めての経験をする傍らで、宗太もフリーでウェブデザインの仕事を請け負うようになってから初めての壁にぶち当たる。
理にかなった、すっきりと美しいデザイン。しかし、人に物を伝えるとは、そういうことなのか?
突きつけられた課題に、悩む宗太……。

その土地ならではの豊かな文化や自然の描写、柔らかな描線で描かれたキャラクターたちの愛らしさが、本作の大きな魅力であることは間違いない。
だが、それと同じくらい、時には上回るほどにこの作品を魅力的なものにしているのは、人と人、人とその土地とのコミュニケーションを真摯に描いている点だろう。
この巻でも、新たな土地、新たな人との出会いを通じて、そうした心の交流の魅力が存分に発揮されている。

……ああ、なんだか、ふらっと長旅に出たくなってしまった……。



<文・後川永>
ライター。主な寄稿先に「月刊Newtype」(KADOKAWA)、「Febri」(一迅社)など。
Twitter:@atokawa_ei

単行本情報

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